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平尾誠二を語る

著:橋野 薫
著:込山 駿

紙版

内容紹介

ラグビーW杯大躍進の陰には、
この男のビジョンがあった!

圧倒的な先見性で日本のラグビーを変えた平尾誠二(1963-2016)。
代表監督時代に外国人選手を積極的に起用するなど、
現在の日本代表へつながる潮流をつくった「ミスターラグビー」の情熱と魅力を、
ゆかりの人々が語り尽くす感動の一冊!
読売新聞オンラインの人気連載、待望の単行本化!

【証言者】
山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所長)
山口良治(元京都市立伏見工高ラグビー部監督)
岡村啓嗣(密着撮影を30年以上続けた写真家)
松尾雄治(元新日鉄釜石選手兼監督/元日本代表スタンドオフ)
鈴木寛 (元文部科学副大臣)
土田雅人(サントリー酒類常務執行役員/日本ラグビー協会理事)
羽生善治(将棋 九段)
高橋銀太郎(平尾プロジェクト1期生/元クボタスピアーズ副将)
藪木宏之(元神戸製鋼スタンドオフ/日本ラグビー協会広報部長)
沢松奈生子(元プロテニスプレーヤー/現解説者)
平尾昂大(長男)


エディー・ジョーンズさんの後任HCを選ぶなんて大変でしょう──と水を向けたら、力強い言葉が返ってきました。
「一人いるんや。日本代表のHCは彼しかできない。彼ならやってくれる。
『条件』が全部そろっている。俺は絶対に(理事会で意見を)譲らへんで」
 その彼というのが、ジェイミー・ジョセフさんでした。もちろん、父も当時は匿名で話しましたし、
人選の条件だとか理事会の内容などは一切明かしませんでした。
けれども、ジョセフさんの就任が発表されたときは、その人物像を改めて熱く語ってくれました。
(本書より~長男・平尾昂大が語る平尾誠二)

目次

1 「平尾さんやったら、どうするかな」と考えます
――京都大学iPS細胞研究所長 山中伸弥

2 進化したラグビーの創造者だった
――元京都市立伏見工高ラグビー部監督 山口良治

3 オオカミの目、自由な心
――密着撮影を30年以上続けた写真家 岡村啓嗣
       
4 希代のリーダー対決、美しきノーサイド
――元新日鉄釜石選手兼監督・元日本代表スタンドオフ 松尾雄治

5 「哲学するラガーマン」をめぐる追想
――元文部科学副大臣 鈴木寛

6 「洋魂和才」、日本代表に息づく平尾イズム
――サントリー酒類常務執行役員・日本ラグビー協会理事 土田雅人

7 勝負師2人の「与えれば与えられる」絆
――将棋 羽生善治九段

8 失敗プロジェクトと銀のレガシー
――平尾プロジェクト1期生・元クボタスピアーズ副将 高橋銀太郎

9 助手席のミスターラグビー
――元神戸製鋼スタンドオフ・日本ラグビー協会広報部長 藪木宏之

10 夜の神戸で衝撃の店「許されるのよ、彼だけは」
――元プロテニスプレーヤー・現解説者 沢松奈生子

11 「運命の日」の開幕戦、スタジアムに父が来ていたような気がする
――長男 平尾昂大
▼[平尾家のW杯]父とジョセフさん、そして日本ラグビー「未来への希望」

著者略歴

著:橋野 薫
橋野 薫(はしの・かおる)
読売新聞大阪本社勤務。1965年4月、京都市生まれ。同志社大学から89年に入社。京都総局を経て96年から通算17年、運動部記者としてラグビー、プロ野球などを担当。ラグビーワールドカップは2003、07年大会を取材した。運動部デスク、松江支局長などを務め、現在は販売局勤務。ラグビーは同志社香里高1年で始め、現役時代のポジションはスクラムハーフ。
著:込山 駿
込山 駿(こみやま・しゅん)
読売新聞東京本社勤務。1973年3月、東京都生まれ。早稲田大学から96年に入社。2003~12年は運動部記者としてサッカー、ボクシング、大相撲などを担当。なでしこジャパン女子W杯優勝、亀田3兄弟のトラブル、新弟子死亡事件などを取材した。スポーツ以外では山形など5支局や中部支社(名古屋市)を渡り歩き、2017年9月から読売新聞オンラインの記者・編集者を務める。

ISBN:9784794224521
出版社:草思社
判型:4-6
ページ数:312ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2020年04月
発売日:2020年04月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:SF