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でっちあげの徴用工問題

著:西岡 力

紙版

内容紹介

またしても、韓国のでっち上げの要求。
昨年10月、韓国最高裁が判決を下した「徴用工」裁判は、最悪の反日的判決だった。
合意の「戦時労働」を強制的な「徴用工」と歪曲し、韓国国内の日本企業の資産まで差し押さえようというのだ。
しかも、これは1965年「日韓請求権協定」ですでに解決した問題の蒸し返しである。
その論拠は1910年「日韓併合」の不法論であり「日本統治不法論」なのだ。
統治が不法だから、賠償せよというのだ。このままだと、無限の請求がつづくとんでもない事態になる。
この問題の第一人者が分かりやすく解説した今必読の「徴用工」問題の決定版。

目次

はじめに 日韓で今、大変なことが起きている

第1章 「徴用工」のいない「徴用工裁判」
徴用ではなく募集・斡旋された労働者 
大手マスコミの誤用が続く 
三菱重工2件同時判決の意図 
「日本統治不法論」という奇怪な観念 
判決を正確に理解していない共産党 

第2章 不当判決を徹底批判する
募集という事実には触れない矛盾 
原告2名は採用試験で合格 
応募で日本に来た2名 
無報酬・暴力は事実なのか? 
補償はすでに済んでいる 
「違反」とされた日本の司法判断 
差し押さえは盗みに等しい 
損害賠償請求権をめぐって 
雇用も期限契約も「反人道的」? 
歴史的経緯も国際法もくつがえす 
締結後に蒸し返された慰謝料 
講和条約を杜撰に曲解? 
国際法無視の要求 
韓国政府の補償は道義的人道的? 
日本企業敗訴の結論ありき 
請求権協定をめぐる解釈の違い 
慰謝料請求は無限に続く 

第3章 先人が作った日韓国交の枠組みを守れ
不一致を認め合う知恵 
日本の韓国統治は合法だが遺憾 
サンフランシスコ講和条約の枠組み 
5億ドルが生んだ「漢江の奇跡」 

第4章 日韓関係を悪化させる日本人たち
和田春樹らの政治工作 
日韓関係を悪化させた日本人100人 
歴史認識は一致しなくて当然 
日韓併合100周年の「精算」 
戦時労働者裁判を支援したのも日本人 

第5章 日本企業を守れ
差し押さえ執行手続きへ 
真の狙いは財団設立? 
請求権協定に基づく仲裁委員会の設置を 
韓国政府が認定した「日本戦犯企業リスト」 
誤解へと誘導する歴史館 

第6章 韓国政府による個人補償の実態
請求権協定ですべては決着 
韓国政府が進めた個人補償 
「民官」共同の委員会 

第7章 戦時労働の実態1 統計から見た真実
「強制連行」ではなく「戦時動員」 
戦時動員開始以前の在日朝鮮人は80万人 
8割は自らの意思で出稼ぎに 
植民地時代、人口が急増した朝鮮 
多数の「不正渡航者」を朝鮮へ強制送還 
「動員」は投稿者全体の1割に過ぎない 
動員を装って「不正渡航」する者も
「官斡旋」「徴用」でも6割が自由渡航
4割が動員先から逃亡 
動員計画は失敗 

第8章 戦時労働の実態2 戦時労働者の手記から見た真実
二つの朝鮮人徴用工の手記 
広島市の東洋工業に徴用された鄭忠海氏の手記 
徴用者を迎えるのに神経を使った会社 
若い女工らに囲まれた楽しい工場生活 
戦争未亡人との逢い引き 
逃亡して東京で朝鮮人の親方の飯場へ 
高賃金、軽労働の飯場生活 
実態を知らずに日本を批判する韓国の若者 
日本政府も実態を知っていた 

第9章 「在日は強制連行の子孫」という幻想
在日韓国・朝鮮人は強制連行の子孫ではない 
国益を侵す売国発言 
134万人余が帰国 
冷める引手揚げ熟 
終戦直後のある徴用工の体験 
引き揚げまでの日々 
在日の大部分は戦時動員前に来日した人の子孫 
引き揚げ事業についての政府の歴史認識 

資料◆新日鐵住金・朝鮮人戦時労働者裁判 韓国最高裁(大法院)判決主要部分 
資料◆2010年・日韓知識人共同声明 日本側署名者 540人 

著者略歴

著:西岡 力
西岡力(にしおか・つとむ)
1956年、東京都生まれ。国際基督教大学卒業。筑波大学大学院地域研究家修了(国際学修士)。韓国・延世大学国際学科留学。1982年~1984年、外務省専門調査員として在韓日本大使館勤務。東京基督教大学教授を経て、現在、(公財)モラロジー研究所教授・歴史研究室長、麗澤大学客員教授。著書に、『日韓誤解の深淵』(亜紀書房)『日韓「歴史問題」の真実』(PHP)『よくわかる慰安婦問題』(草思社文庫)『ゆすり、たかりの国家』(ワック)ほか多数、最新刊に『歴史を捏造する反日国家・韓国』(ワック)がある。

ISBN:9784794223883
出版社:草思社
ページ数:245ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2019年03月
発売日:2019年03月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS