絵師の魂 渓斎英泉
著:増田 晶文
紙版
内容紹介
巨星・葛飾北斎を師と仰ぎ、千数百点もの美人画春画を
描きつづけた浮世絵師・英泉の波乱に満ちた生涯!
文化文政時代、千数百点にもおよぶ独特の妖艶な美人画・春画を残した浮世絵師・渓斎英泉。若くして葛飾北斎に私淑し、またその北斎に支えられつつ美人画・春画で一世を風靡、曲亭馬琴にも気に入られ『南総里見八犬伝』の挿絵を描く等の大成功にもかかわらず、絵筆を措いて女郎屋の主人に収まったりと波乱に富んだ人生を送っている。これまでは好色放蕩無頼の人物としてとらえられてきた英泉だが、本作では「絵」に賭ける果てなき渇望を持ち続けた真摯な人物としてまったく新しい英泉像が活き活きと描かれている。書き下ろし時代小説。
目次
第一章 前夜
第二章 美人画
第三章 裏の絵師
第四章 世間
第五章 暗雲
第六章 災厄
第七章 青の時代
第八章 絵師の魂
終 章 富士越龍