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東大教授が教える知的に考える練習

著:柳川 範之

紙版

内容紹介

膨大な情報を、頭の中でどう知性に変換すればいいのか?

「考えるとは情報を『調理』すること」
「忘れてしまう情報は、どんどん捨ててかまわない」
「記憶することに能力を費やすのではなく、考えることに能力を使うべき」
「思いがけない組み合わせを考えよ」

本書は、高校へ行かず、通信制大学から独学で東大教授になった著者が、大量情報時代に必要な新しい「頭の使い方」を紹介するものである。
日々インターネットを通じて流れてくる情報を見るだけで精一杯。あまりにも情報がありすぎてじっくり考えることができない。そもそも大量情報時代においてじっくり考えることとはどういうことなのか? たくさんの情報を使って何をすればいいのか? ……このような現代ならではの問題・疑問に答え、勉強においても、仕事においても、人生においても応用できる、あらゆる思考のもとになる「考える土台」が身につく本。著者が日々実践する大量情報を処理するための工夫やコツが満載。「知的に考える練習」を通じて、たんなる情報の受け売りではなく、どんな状況においても、自分自身の独自の考え、メッセージを自由自在にアウトプットする力が磨かれる一冊。

目次

1章 情報洪水時代で変わる「頭の使い方」
2章 頭の中に質の良い情報が集まる「網」を張る
3章 知的に考えるための「調理道具」を揃える
4章 情報は流れてくるまま、流しっぱなしに
5章 頭に残った情報は熟成し、やがて知性に変わる

(小見出し)
●考えるとは情報を「調理する」こと
●考える土台を鍛えれば、より高度な思考が可能になる
●入ってくる情報は絞らず、意図的に間口を広げておく
●あがかないで機が熟すのを待つ
●いかに違う情報同士を積極的にくっつけていくか
●教養や歴史の本当の意義
●絶えず視点を変え、頭を揺らす思考実験を…

著者略歴

著:柳川 範之
1963年生まれ。東京大学経済学部教授。中学卒業後、父親の海外転勤にともないブラジルへ。
ブラジルでは高校に行かずに独学生活を送る。大検を受け慶応義塾大学経済学部通信教育課程へ入学。
大学時代はシンガポールで通信教育を受けながら独学生活を続ける。
大学を卒業後、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士(東京大学)。
主な著書に『法と企業行動の経済分析』(第50回日経・経済図書文化賞受賞、日本経済新聞社)、『契約と組織の経済学』(東洋経済新報社)、『東大教授が教える独学勉強法』(草思社)など。

ISBN:9784794223227
出版社:草思社
判型:4-6
ページ数:176ページ
定価:1300円(本体)
発行年月日:2018年02月
発売日:2018年02月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VS