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すべては1979年から始まった

21世紀を方向づけた反逆者たち

著:クリスチャン・カリル
訳:北川 知子

紙版

内容紹介

なぜ、イスラム教国と中国、市場原理主義は、ここまで台頭したのか?「市場」と「宗教」が支配する21 世紀を運命づけた時代の転換点と主役たちを丹念にたどったリアルで刺激的な実録・現代史!
1979 年は、サッチャーが首相に就任、鄧小平が経済改革を開始、ホメイニーがイラン・イスラム共和国を樹立、ヨハネ・パウロ二世が祖国ポーランドを訪問、ソ連の軍事侵攻によってアフガン紛争が始まった年である。本書ではこれらの出来事とその背景が詳細に描かれ、市場と宗教が社会主義に替わって社会を再び動かし始めた1979年が歴史の転換点であり21 世紀の命運を決めたと論じる。一見、無関係に見えるそれぞれが、実は「社会主義」が大きな影響力を持った60 年代にピリオドを打つ点で共通していたことが浮き彫りになり、現代史に深く切り込んでみせるドキュメンタリー映画のような作品。

目次

プロローグ 激しい反動 
第1章 不安の高まり 
第2章 辰年 
第3章 「粗野だが、歓迎すべき無秩序状態」
第4章 革命家の帝王 
第5章 トーリー党の暴徒 
第6章 贖罪の夢 
第7章 イマーム 
第8章 銃を片手に 
第9章 預言者のプロレタリアート 
第10章 事実に基づき真実を求める 
第11章 殉教者の血
第12章 レディ 
第13章 三度の追放と三度の復権 
第14章 伝道師 
第15章 一千百万人の国民
第16章 バック・トゥー・ザ・フューチャー 
第17章 第二の革命 
第18章 ブリッジを好む
第19章 兄弟の支援 
第20章 「連帯」 
第21章 ホメイニーの子供たち 
第22章 ジハード
第23章 「女性は後戻りしないものです」 
第24章 有中国特色的社会主義 
エピローグ 進歩がもたらす問題

著者略歴

著:クリスチャン・カリル
ジャーナリスト。フォーリン・ポリシー誌寄稿編集者、ニューズウィーク元極東支局長(東京)。1984 年イェール大学卒業。海外特派員として豊富な経験を持つ。ドイツ語、ロシア語に堪能。本書は初の著作。
訳:北川 知子
翻訳者。奈良女子大学大学院修士課程( 社会学専攻) 修了。国立国会図書館勤務を経て翻訳業に従事。訳書に『ビジネスで一番、大切なこと』、『次なる経済大国』( ダイヤモンド社)、『科学者が「起業」で成功する方法』( 日経BP社) ほか多数

ISBN:9784794221025
出版社:草思社
判型:4-6
ページ数:488ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2015年01月
発売日:2015年01月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHB