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死者を弔うということ

世界の各地に葬送のかたちを訪ねる

著:サラ・マレー
訳:椰野 みさと

紙版

内容紹介

自身の父親の死を契機に、フィナンシャルタイムスのベテラン記者だった著者は、世界各地にさまざまな「葬儀」の姿を訪ね歩いた。文化や社会によってきわめて多種多様なかたちをもつ儀式の歴史的経緯もたどりつつ、人間にとっての「死」と「死者」の意味を問う。ルポルタージュ風に綴られた文章は読みやすく臨場感があり、多様な死の儀式を追体験するうちに、いつか私たち自身の「死」に思いをいたらせてくれる好著。

目次

「嘆き」のかたち 激しい悲しみの感情/感情を抑え込むイギリス人/涙を流すことの効用/死者への哀惜と「音楽」
「火葬」のかたち 壮麗な火葬儀式・バリ/実用一辺倒の現代的火葬/火葬に対する反発/まるで工場ラインのように・バラナシ
「遺体」のかたち 死者を展示する・シチリア/着飾った遺体を公開する/エンバーミングの技法/マネキン人形のように
「棺桶」のかたち アート作品のような棺/エコロジカルな棺/早すぎる埋葬
「死後の旅路」 来世のための紙幣・香港/死者のための結婚式
「骨」のかたち 死者の帝国・カタコンベ/遺体を掘り起こす儀式/人骨で飾られたもの/故人の遺髪をもつということ/骨壺を捨てるとき  

著者略歴

著:サラ・マレー
作家、ジャーナリスト。元フィナンシャルタイムズの記者。ニューヨーク・タイムズやウォールストリート・ジャーナルなど多数の紙誌にも寄稿。著書には「食」の多様性をを取り上げたMOVEABLE FEASTS がある。
訳:椰野 みさと
1970 年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。英語教育系出版社勤務をへて、現在は学術書を中心にした編集職。

ISBN:9784794220592
出版社:草思社
判型:4-6
ページ数:352ページ
定価:2700円(本体)
発行年月日:2014年06月
発売日:2014年06月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC6