日本はいかにして中国との戦争に引きずり込まれたか
支那通軍人・佐々木到一の足跡から読み解く
著:田中 秀雄
紙版
内容紹介
中国側は一貫して日中戦争を「日本の侵略」と評してきた。だがそれはどこまで事実に即した歴史認識なのか。孫文とも親しかった支那通軍人の著作・論文、当時の新聞報道をもとに、度重なる権益侵害、在留邦人の虐殺事件を経て日本が軍隊の派遣を余議なくされ、宣戦布告なき戦いに突入していくプロセスを詳述。中国側の挑発・宣伝戦の実態をも明らかにした、きわめて今日的教訓に富む日中戦争前史!
目次
支那軍は改造できるか/錯綜する国民党/北伐の開始/張作霖鉄道網に取り囲まれる満鉄/「田中上奏文」の原型となった中国の宣伝文書/万宝山事件、朝鮮農民の苦境/G・B・リーの「満洲国独立の必然性」/国際聯盟脱退、松岡洋右の主張/共産軍の不気味な動き/通州事件、中国保安隊による邦人虐殺/共産主義に無防備なルーズベルト/南京攻略戦