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文明崩壊 下

滅亡と存続の命運を分けるもの

著:ジャレド・ダイアモンド
訳:楡井 浩一

紙版

内容紹介

江戸時代の日本では、乱伐により森林環境が徳川幕府の
長期視点に立つ育林政策によって再生し、持続可能な森林管理が実現された。
問題解決に成功した社会と失敗した社会の違いはどこにあるのか。
現代中国やオーストラリアの惨状を分析しつつ、
崩壊の危機を乗り越える道の可能性を探る。

歴史において個別の社会で発生した勃興・隆盛・崩壊のパターンは、
グローバル化した現代ではまさに全地球規模での危機へと拡大しつつある。
資源問題、環境問題、人口問題に政治闘争や経済格差の問題も含んで、
崩壊への因子はより複雑化している。だが、著者は悲観的ではない。
観念論ではなく過去の教訓から学んだきわめて現実的かつ建設的な処方箋を提示する。

世界を見る眼が変わる力作だ。

著者略歴

著:ジャレド・ダイアモンド
ジャレド・ダイアモンド(Jared Diamond)
1937年ボストン生まれ。ハーバード大学で生物学、ケンブリッジ大学で生理学を修めるが、やがてその研究領域は進化生物学、生物地理学、鳥類学、人類生態学へと発展していく。『銃・病原菌・鉄(上)(下)』(倉骨彰訳、小社刊)はそれらの広範な知見を統合し、文明がなぜ多様かつ不均衡な発展を遂げたのかを解明して世界的なベストセラーとなった。カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部生理学教授を経て、現在は同校地理学教授。アメリカ科学アカデミー、アメリカ芸術科学アカデミー、アメリカ哲学協会の会員にも選ばれている。アメリカ国家科学賞、タイラー賞、コスモス国際賞など受賞は多く、『銃・病原菌・鉄』ではピュリッツァ-賞を受賞している。邦訳書は上記のほかに『セックスはなぜ楽しいか』(長谷川寿一訳、小社刊)『人間はどこまでチンパンジーか?』(長谷川真理子・長谷川寿一訳、新曜社刊)がある。
訳:楡井 浩一
楡井 浩一(にれい・こういち)
翻訳家。主な訳書に、ビル・クリントン『マイライフ』朝日新聞社、リチャード・クラーク『爆弾証言』徳間書店、ルドルフ・ジュリアーニ『リーダーシップ』講談社、エリック・シュローサー『ファストフードが世界を食いつくす』『ファストフードと狂牛病』小社刊ほか多数。

ISBN:9784794214652
出版社:草思社
判型:4-6
ページ数:436ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2023年11月
発売日:2005年12月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NH
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:RN