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同業者町の研究

同業者の離合集散と互助・統制

著:網島 聖

紙版

内容紹介

著者にとって、郷土大阪の地理・経済等からの研究はライフワークである。大正期までの大阪の同業者町の位置は現代と異なる例の方が多いことに始まり、離合集散と互助・統制が順調になされた例として薬の道修町、失敗した例として材木業者が登場するほか、理論的背景として、数式の理論ばかり紹介されがちなマーシャルが英独の同業者町を丹念に踏査したことにも着目する。補章として、長野県松本を主な舞台とする「近代都市における商工名鑑的資料の価値」も掲載する。

目次

第Ⅰ章 序

第Ⅱ章 先行研究の成果と課題

第Ⅲ章 同業者町の概観

第Ⅳ章 同業者町と調整の重要性 ―明治・大正期の大阪道修町を事例に―

第Ⅴ章 新たな調整への変化 ―市場環境の変化と道修町―

第Ⅵ章 調整の機能不全と集積の複数核化 ―明治・大正期の大阪における材木業同業者町―

第Ⅶ章 産業化期における同業者町の役割と産業地域論

第Ⅷ章 結 語

補 章 近代都市における商工名鑑的資料の価値

 参考文献/図表一覧/あとがき/索引

著者略歴

著:網島 聖
網島 聖(あみじま たかし)……1981年大阪市生まれ 京都大学大学院文学研究科博士後期課程指導認定退学 現在、佛教大学歴史学部講師 博士(文学)

ISBN:9784792410773
出版社:清文堂出版
判型:A5
ページ数:254ページ
定価:5600円(本体)
発行年月日:2018年05月
発売日:2018年04月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCCD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:NH