病者障害者の戦後
著:立岩 真也
紙版
内容紹介
忘れられていい言葉だろうか?
戦後、結核患者が収容された国立療養所は、次第に重症心身障害者の子どもたちの施設となっていく。そのかたわらで、障害者のため施設を設立していった偉人たち、そこに滞在した当事者たち、治療を拒み出て行った人々、彼らをめぐって唱えられた意見や理論――その膨大な言葉、声を集め、検討し、病者・障害者たちと、施設と社会が織りなす〈生政治〉の現代史を描く。『現代思想』連載の、十年を超えた思索を編纂した、その「歴史篇」。