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児童期虐待を生き延びた人々の治療

中断された人生のための精神療法

著:メリレーヌ・クロアトル
著:リサ・R・コーエン
著:カレスタン・C・ケーネン

紙版

内容紹介

人は児童期から続く虐待などの過酷な体験が積み重なると、成人後のメンタルヘルスに長期的な影響が残りやすい。虐待を受けた子どもや青年にはさまざまな治療が行われ、多くの成果が上がっているが、誰からも援助を受けず成人後にメンタルヘルスの問題を来した人々にはどうしたらよいか。本人も治療者も問題がトラウマに起因していることを理解せず、パーソナリティ障害などの誤った診断がなされることも多い。著者は、これら虐待サバイバーのための治療を実践し、効果的な方法を提唱してきた。感情的・対人関係的なリソースを強化し、トラウマ記憶を整理するための枠組みと手続きの進め方を提供する新しいPTSD治療法を紹介。

著者略歴

著:メリレーヌ・クロアトル
メリレーヌ・クロアトル(Marylene Cloitre, Ph.D.)
ニューヨーク大学チャイルドスタディセンタートラウマ・ストレス研究所初代所長、ニューヨーク大学児童青年精神科教授。国際トラウマティックストレス学会理事。過去にはPTSDの治療ガイドライン策定のためのアメリカ国家委員会の委員も務めた。児童期虐待の青年期や成人期における発達的影響や治療に関心を注ぎ、臨床と研究を行っている。
著:リサ・R・コーエン
リサ・R・コーエン(Lisa R. Cohen, Ph.D.)
コロンビア大学社会福祉学部社会的介入グループ研究者。複雑性PTSDを専門とした心理療法を個人開業で続けている。PTSDと物質使用障害の女性に対する治療法の開発と検証、トラウマが養育や世代間の関係に及ぼす影響等について研究している。
著:カレスタン・C・ケーネン
カレスタン・C・ケーネン(Karestan C. Koenen, Ph.D.)
ハーバード大学公衆衛生学部社会・人間発達・健康と疫学助教授。PTSD治療を専門とする臨床医で、トラウマへの暴露とPTSDやうつ病などのストレス関連の精神障害の疫学を理解するために、発達的アプローチを用いている。国際トラウマティックストレス学会Chaim Danieli Young Professional Award,アメリカ心理学会Robins–Guze Young Investigator Award受賞。

ISBN:9784791110537
出版社:星和書店
判型:B5
ページ数:376ページ
定価:3600円(本体)
発行年月日:2020年05月
発売日:2020年05月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MJ