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教養みらい選書 5

賀茂川コミュニケーション塾

ビブリオバトルから人工知能まで

著:谷口 忠大

紙版

内容紹介

ビブリオバトルの考案者にして、人工知能の研究者が、
既存の学問枠組みにとらわれずに、コミュニケーション
の新しい視点を伝授する。
教授と高校生の対話によるライトノベル形式の入門書。

この夏、僕は向き合った。
高校生からの「コミュニケーション」についてのあらゆる質問に。
彼女たちと語り合った日々を忘れない。
ビブリオバトルって何?コミュニケーションするロボットは創れる?
会議で意見を出してもらうには?太陽光発電とコミュニケーション?

物語の舞台は、京都・賀茂川のほとり喫茶店エトランゼ。
喫茶店で本の執筆をする教授のところに、
近くの高校の女子高校生たちが訪れ、
学校での悩みから人工知能の未来まで
コミュニケーションについてのあらゆる質問をして、教授が答える。
喫茶店はまるで私塾のようで、
教授と高校生たちがコミュニケーションについて語り合う。

――はじめにより
コミュニケーションの概念をより明晰に理解したい、
そして、僕たちのコミュニケーションをよりよく、
より豊かなものにしたい。それはきっと、僕たち自身が
どういう存在であるのかを知ることにつながり、また、
僕たちの社会をよりよくすることにつながるのだから。

目次

はじめに
第1章 コミュニケーションってなんですか?
第2章 ビブリオバトルっておもしろい?
第3章 コミュニケーション場のメカニズムで変われます?
第4章 人工知能とコミュニケーションはできますか?
第5章 意味って結局何なんですか?
第6章 言葉がなくてもつながれますか?
エピローグ 賀茂川のほとりで会おうと君は言った
あとがき

著者略歴

著:谷口 忠大
1978年京都府生まれ。立命館大学情報理工学部 教授。パナソニック株式会社 客員総括主幹技師。
「どうして僕らは相手の頭の中をのぞけないのにコミュニケーションできるようになるんだろうか?」「僕たちは分かり合えるんだろうか?」などといった身近な問いから、気づけば人工知能とロボティクス、そして、人間のコミュニケーションへとつながる学際的な研究者になっていた。記号創発システムという概念を提案し、記号創発ロボティクスという研究分野を創出し、人間と人間がコミュニケーションできることの秘密、未来のコミュニケーションロボットの実現へと迫る。世界に広まる書評ゲーム・ビブリオバトルの発案者としても知られる。
おもな著作は『コミュニケーションするロボットは創れるか』(NTT出版)、『ビブリオバトル』(文藝春秋)、『記号創発ロボティクス』(講談社)、『イラストで学ぶ人工知能概論』(講談社)。

ISBN:9784790717379
出版社:世界思想社
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年11月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB