ボード・コンピュータ・シリーズ
ラズパイでPLC ハード&開発環境編
農業や住まいの自動化に!リレーやセンサで動きを作る
著:今関 雅敬
内容紹介
PLCを個人で使うには2つの壁がありました.装置が高価であること,開発環境が高価であることです.今回,6,000円程度で購入できるラズベリー・パイと外付け基板,無償のOpenPLCなるツールを利用することで,個人でもPLCが作れるようになりました.
目次
★目次
◎「コンマ何秒で絶対動作せよ」という用途でなければ便利に使える
●はじめに ラズパイPLCで装置をコントロールのススメ
◎プログラムの知識がない人も使えるPLCで水やりバルブを制御
●イントロダクション 農業や自宅作業場に向けて作った簡易PLC
ラズパイPLC導入のきっかけ
製作したラズパイPLCのあらまし
◎ドア/換気扇/水やりバルブ/冷蔵庫/照明/ヒータを自在制御
●第1章 PLCで広がる世界
PLCをお勧めする理由
ラダー言語をお勧めする理由
使いどころ1…鉄道模型の自律走行
使いどころ2…自動ドアの開閉制御
使いどころ3…野菜工場の環境制御
PLC応用のためのヒント
●Appendix1 PLCの歴史
PLCの歴史
コラム 本気使いの人向け…市販PLC一覧
●Appendix2 CPUが無い時代はリレーで自動機械を制御していた
☆第1部 開発環境を整える
◎インストールから応用製作まで
●第2章 本書の構成
各章のあらまし
用意するもの
コラム PLCの標準言語「ラダー・プログラム」とは
◎ラダー・プログラムを書くための準備
●第3章 開発環境OpenPLC Editorをパソコンにインストール
PCとラズパイに開発環境を整える
パソコンへのインストール
初期設定
◎リレーによる1ビット記憶回路を例に
●第4章 初めてのラダー・プログラム
例題:1ビットを記憶保持する回路
リレーに付ける番号と名前
ラダー・プログラムで用いる記号
リレー・コイルの種類と働き
OpenPLC Editorにラダー・プログラムを入力
コラム1 PLCにおけるラダー・プログラムの実行手順
コラム2 ラズパイからモータや電磁弁を動かすためのキー・デバイス「リレー」
◎リレーやスイッチの挙動を追える
●第5章 デバッグ機能でプログラムの動作を確認
デバッグ1…プログラムのモニタ機能
デバッグ2…変数モニタ機能
◎プログラムをラズベリー・パイで動かす
●第6章 実行環境OpenPLC Runtimeをラズパイにインストール
ラズパイにOSやOpenPLC Runtimeをインストール
OpenPLCサーバの動作確認
ラズパイのWi-Fiルータ化
ラズパイにアクセスして設定を変更する
1ビット記憶保持プログラムをラズパイに転送する
コラム 流体用電磁弁
☆第2部 ラズパイPLCを実践仕様に育てる
◎2個のスイッチと3個のLEDをつないで練習開始
●第7章 ステップ1…初めてのI/O
軽く動かしてみる
初めてのI/Oの基礎1…レジスタ
初めてのI/Oの基礎2…ファンクション
初めてのI/Oの基礎3…扱うデータの種類
初めてのI/O
◎AND/OR回路から数値演算やタイマ時間設定まで
●第8章 ステップ2…多彩な動きを作るためのロジック回路
組み合わせ回路
順序回路
数値演算
◎ラズベリー・パイからリレーを駆動しAC100VをON/OFFするために
●第9章 ステップ3…DC24VアイソレートI/O基板を作る
DC24Vにした理由
DC24VアイソレートI/O基板の回路
基板を製作する
給電用の配電基板の製作
◎液体バルブと流量センサを使って一定量の水を供給する
●第10章 ステップ4…AC100VのON/OFFにトライ
実験で使うもの
定量吐出システムの全体像
実験用のラダー・プログラム
◎3W/1WパワーLED 4個の明るさをボリュームで制御
●第11章 ステップ5…Arduinoを接続しI/O端子を増やす
リモートI/O基板として利用するArduino Unoのセットアップ
Arduino Unoに接続する3チャネル・アナログ入力基板
ビット・シフト機能をもつラダー・プログラムを作る
パワーLEDの輝度を制御する配電基板の製作
●Appendix3 電力のON/OFFに欠かせないリレー
定番リレーあれこれ
リレーをドライブする回路
リレーを使う場合に注意すべきこと
使い方のコツ
☆第3部 応用のための技術
◎自動散水システムの製作
●第12章 アナログ・センサ値を読み取りバルブを制御
センサ値の読み取り
自動散水システムの構築
◎温度センサ値に応じてリレーをON/OFFする
●第13章 オフセット校正とチャタリング防止
準備
PLC指示値を0℃オフセット校正する
PLCで得られた温度の確認
温度センサ値に応じてリレーをON/OFFするプログラム
◎ロボット・ハンドの操作をイメージ
●第14章 物をつかむ/放す/元の位置に戻るといった順次動作を作る
どんな制御をするのか
本章で作る動作
プログラム
ラダー・プログラムのシミュレーション結果
◎扇風機/冷蔵庫/照明/カーテンのコントロール
●第15章 リレーでAC100Vを制御する「家電コントローラ」
ハードウェア
ソフトウェア
パソコンからPLCをコントロールする
●Appendix4 PLCを音声で制御するスマート・スピーカ作り 岩貞 智
オープンソースの音声認識エンジンJulius
しゃべる機能Open JTalkのインストール
メイン・プログラムの作成
●Appendix5 電動カーテン・レールの作り方
コラム フォトカプラの役割
◎アナログ入力が6,アナログ出力が3,2値入力が5,2値出力が4チャネル増える!
●第16章 ArduinoアナログI/O基板の使い方
基板の概要
組み立ての注意点
動作確認
使い方
コラム ラズパイPLCは市販品よりも反応が遅い
◎モータの逆起電力やオーバラン対策
●第17章 リミット・スイッチと回生ブレーキを搭載した自動ドアを作る
準備…アナログI/O 付きコンテナを作る
モータ・ドライバの製作
モータの動作テスト
1/8スケール自動ドアを作る
製作したハードウェアの動作確認
自動ドアの動きを作る
◎ひとまず動くからキチンと動くへレベル・アップ
●第18章 人感センサを付けて本格化した自動ドアの安心安全を追求する
人体の検知方法
測距センサを使いこなす
コラム1 ラダー・プログラムでは変数の型はゆるいほうがよい
ハードウェア
測距センサ付き自動ドアのプログラム
コラム2 異常処理の方がメイン・プログラムより長いことも
コラム3 リレーを保持する2つの回路
コラム4 保持回路でエラーを引っ掛ける
◎より本格的な装置へのセンス磨き
●第19章 鉄道模型で磨くモータの加速/減速テクニック
ハードウェア
筆者提供プログラムで動作チェック
ソフトウェア
コラム 図8のブロック(3)~(5)の動作イメージ
◎ここまで出来ればあとは実践で腕を磨こう
●第20章 鉄道模型を例に…リレーとセンサで装置の動きを作る
ハードウェア
ソフトウェア
コラム いまどきのPLC制御
ISBN:9784789859905
。出版社:CQ出版
。判型:B5
。ページ数:160ページ
。定価:2600円(本体)
。発行年月日:2021年10月
。発売日:2021年10月19日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TJFC。