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Design Wave

ARM Cortex-A9×2!Zynqでワンチップ Linux on FPGA

エントリ・キットZedBoardで高速画像処理IC開発を初体験

著:鈴木 量三朗
著:片岡 啓明

紙版

内容紹介

ARM Cortex-A9MPコアを内蔵したFPGAが登場しました.そしてそれを搭載した安価な評価ボードZedBoardが販売されています.800MHz動作&Cortex-A9デュアルコアというハイパワーなCPUをハードマクロで内蔵したFPGAということで,注目度が非常に高いです.
 本書では,ZYNQを搭載したZedBoardをターゲットとして,ARMコア内蔵FPGAの使い方を解説する入門書です.まずはじめに付属Linuxを起動させ,ZYNQおよびZedBoardのLinuxの操作を体験し,開発ツールISE(PlanAhead)やVivadoの基本的な操作方法を説明します.後半ではFPGA部分にハードウェアを追加し,Linux上から操作する事例などについて解説します.最後にJPEG画像ファイルのデコード処理の一部をハードウェア化し,どれだけ高速化されたかを体験できます.
★目次
●第1章 ソフトもハードもプログラミング!ARM Cortex-A9搭載FPGA Zynq
●第2章 まずはZedBoardを動かしてみよう
●第3章 開発ツールPlanAheadのインストールと実践
●第4章 次世代ツールVivadoを使ってみよう
●第5章 Xylon社のリファレンス・デザインを使う
●第6章 Linuxのカスタマイズ手順
●第7章 ハードウェア・ロジックの追加
●第8章 AXIバスの概要とIPコアのインターフェース
●第9章 IDCT処理をハードウェア化して高速化する

目次

◎ナンテいい時代! こんなに高機能なのに今すぐキットで誰でも試せる
●第1章 ソフトもハードもプログラミング!ARM Cortex-A9搭載FPGA Zynq
1.1 Zynqの概要
1.2 ZedBoard の概要
1.3 Zynq対応デザイン・ツール
1.4 本書の章構成

◎付属のSDカードからLinuxを起動して,コンソールから操作する
●第2章 まずはZedBoardを動かしてみよう
2.1 ZedBoardのセットアップとLinuxの起動
2.2 Linux がうまく立ち上がらない時
2.3 まずはLinuxのコマンド操作でZedBoardを制御してみよう
2.4 Zynqの起動とLinuxが立ち上がるまで
2.5 Linux としてよりよい環境を作るには?

◎ISE Design Suite同梱の開発ツールPlanAheadを使ったZynqの開発手順
●第3章 開発ツールPlanAheadのインストールと実践
3.1 開発ツールの入手方法とセットアップ手順
3.2 ARMでHello World
3.3 とにかくLinuxまで立ち上げる
3.4 Linuxのアプリケーションをデバッグする
3.5 Linux立ち上げ用のSDカードを作る

◎Zynq対応開発ツールの最新版Vivadoを使ったZynqの開発手順
●第4章 次世代ツールVivadoを使ってみよう
4.1 IPコアをブロックのように組み合わせる
4.2 ARMを使用しないごく簡単なハードウェアの作成
4.3 Linux上から制御してみる

◎グラフィックス・アクセラレータが組み込まれたZynqデザイン
●第5章 Xylon社のリファレンス・デザインを使う
5.1 Zynq のリファレンス・デザイン
5.2 Xylon社のリファレンス・デザインを使ってみよう
5.3 リファレンス・デザインを少しカスタマイズする
5.4 フレーム・バッファを使うプログラム
5.5 アクセラレータを使うプログラム

◎Linuxカーネルを最新のバージョンにしたり,ドライバの追加も自由自在!
●第6章 Linuxのカスタマイズ手順
6.1 ZynqのMIO/EMIO
6.2 カーネルの再構築
6.3 デバイス・ツリー
6.4 クロス・コンパイル~Xilinx社のツールを使わないSoCとしてのZynq~
6.5 ルート・ファイル・システムを構築する

◎標準で用意されているGPIOの追加から,独自のハードウェアCQ 版GPIOの作成&組み込みまで
●第7章 ハードウェア・ロジックの追加
7.1 用意されたGPIOを追加する
7.2 EMIO GPIOの追加
7.3 CQ版GPIOの追加
7.4 IPコアの開発
7.5 作ったCQ版GPIOを再利用する
7.6 XPSでのロジックの追加詳細

◎Zynq搭載のAXIバスの動きから,IPIFによるオリジナルIPコアの接続方法まで
●第8章 AXIバスの概要とIPコアのインターフェース
8.1 AXIとは
8.2 IPIFとは

◎IDCT処理のハードウェア化とAXIバスへの接続,そしてパフォーマンスのチューニングまで
●第9章 IDCT処理をハードウェア化して高速化する
9.1 IDCT の高速化
9.2 機能設計
9.3 実装
9.4 ソフトウェアとの結合
9.5 パフォーマンス・チューニング

『ARM Cortex-A9×2!ZynqでワンチップLinux on FPGA』付属CD-ROMの使い方

付属物

CD-ROM 1枚付き

ISBN:9784789846097
出版社:CQ出版
判型:B5
ページ数:248ページ
定価:5400円(本体)
発行年月日:2014年11月
発売日:2014年11月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UY