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中小医療機関のためのBCP策定マニュアル

著:本田 茂樹

紙版

内容紹介

『医療機関の機能確保と診療の継続のために~BCP(事業継続計画)策定を実現させる指南書』





◆BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)とは、自然災害のほか、大事故、感染症のまん延(パンデミック)、テロ等の事件など、突発的な経営環境の変化など不測の事態が発生しても、重要な事業を中断させない、または中断しても可能な限り短い期間で復旧させるための方針、体制、手順等を示した計画のことです。

◆本書は、医療機関のBCP策定の重要性と、基本的な策定の流れを示し、有事における医療機関の機能確保を目指します。

◆万が一への備えではなく、常に起こりうる事態に対応するための必携の書です。





【本書の内容】



BCP策定フローチャート

はじめに



Ⅰ BCPとは何か

├1 BCP(事業継続計画)とは何か

└2 医療機関におけるBCPの重要性



Ⅱ 防災計画とBCP

├1 防災計画とBCPの関係

└2 防災計画の基本を押さえる



Ⅲ BCP策定の基本

├1 医療機関がBCPを策定する際の前提

├2 BCPを策定する目的とその推進体制

└3 BCP策定の流れ



Ⅳ BCPの策定

├1 被害想定を理解する(世の中はどうなるか)

├2 自院の被害を考える

├3 重要業務の把握

└4 代替戦略(欠ける資源をどのように補うか)をBCPに落とし込む



Ⅴ 病院機能の確保と診療の継続

├1 職員の確保

├2 建物の確保

├3 設備・医療機器の確保

├4 ライフラインの確保

├5 医薬品の確保

└6 情報システムの確保



Ⅵ 実効性の高いBCPのための備え

├1 トリアージ

├2 受援計画

├3 教育および訓練

└4 情報伝達と外部機関との連携



【巻末】参考資料

まとめにかえて

目次

BCP策定フローチャート



はじめに



Ⅰ BCPとは何か

├1 BCP(事業継続計画)とは何か

├─⑴BCPが導入された背景~防災計画からBCPへ

├─⑵BCPとは何か

├─⑶BCPが目指すこと

├2 医療機関におけるBCPの重要性

├─⑴医療機関におけるBCPの重要性

└─⑵今、なぜBCPが求められているか



Ⅱ 防災計画とBCP

├1 防災計画とBCPの関係

├─⑴防災計画とBCPはセットで考える

├─⑵防災計画とBCPのポイント

├2 防災計画の基本を押さえる

├─⑴3つの重要原則

├─⑵自院における災害リスクを考える

└─⑶事前準備



Ⅲ BCP策定の基本

├1 医療機関がBCPを策定する際の前提

├─⑴医療サービスに対する需要が急増し、その需要は長期間続く

├─⑵医療機関の経営資源は不足し、その状態も続く

├─⑶自院が担うべき医療機能を踏まえる必要がある

├─⑷自院が医療サービスを提供できない事態もあり得る

├2 BCPを策定する目的とその推進体制

├─⑴BCPを策定する目的

├─⑵BCPの推進体制

├3 BCP策定の流れ

├─⑴BCPの目的と推進体制

├─⑵被害想定を理解する(世の中はどうなるか)

├─⑶自院の被害を確認する(自院はどうなるか)

├─⑷継続するべき業務の確認(優先順位をつける)

└─⑸代替戦略(欠ける資源をどのように補うか)をBCPに落とし込む



Ⅳ BCPの策定

├1 被害想定を理解する(世の中はどうなるか)

├─⑴想定する地震

├─⑵首都直下地震における被害想定の概要

├2 自院の被害を考える

├─⑴国や地方自治体が発表する被害想定に基づき自院の被害を想定する

├─⑵自院の各経営資源に関する被害を具体的に想定する

├─⑶被害想定を具体的数字で示すことが難しいこともある

├3 重要業務の把握

├─⑴重要業務の把握はなぜ必要か

├─⑵優先する業務の考え方

├─⑶重要業務としてやるべきこと

├─⑷縮小、あるいは一時休止を検討すること

├─⑸重要業務の開始時間

└4 代替戦略(欠ける資源をどのように補うか)をBCPに落とし込む



Ⅴ 病院機能の確保と診療の継続

├1 職員の確保

├─⑴初動対応の重要性

├─⑵安否確認と参集可能人数の確認

├2 建物の確保

├─⑴目視による確認

├─⑵応急危険度判定

├─⑶建物の被災状況確認後の対応

├3 設備・医療機器の確保

├─⑴被災後の対応

├─⑵エレベーターへの対応

├4 ライフラインの確保

├─⑴被災前の対応

├─⑵被災後の対応

├5 医薬品の確保

├─⑴平常時における準備の重要性

├─⑵地震発生後の対応

├6 情報システムの確保

├─⑴医療情報システム稼働のための対策

└─⑵医療情報システムが稼働できない場合の対策



Ⅵ 実効性の高いBCPのための備え

├1 トリアージ

├─⑴トリアージの意義

├─⑵トリアージをBCPの観点から考える

├2 受援計画

├─⑴医療機関の受援計画とは何か

├─⑵受援計画で押さえておくべきこと

├3 教育および訓練

├─⑴教育

├─⑵訓練

├4 情報伝達と外部機関との連携

├─⑴情報伝達

└─⑵連携



【巻末】参考資料

・参考資料①:BCPの基礎知識/事業継続ガイドライン〔抄録〕

・参考資料②:首都直下地震の被害の全体像/首都直下地震の被害想定と対策について(最終報告)〔抄録〕

・参考資料③:BCPの考え方に基づいた病院災害対応計画作成の手引き/病院におけるBCPの考え方に基づいた災害対策マニュアルについて



まとめにかえて

著者略歴

著:本田 茂樹
ミネルヴァベリタス株式会社 顧問

信州大学経営大学院 非常勤講師



現在の三井住友海上火災保険株式会社に入社、その後、MS&ADインターリスク総研株式会社での勤務を経て、現在に至る。リスクマネジメントおよび危機管理に関するコンサルティング、執筆活動を続ける一方で、全国での講演活動も行っている。

これまで、早稲田大学、東京医科歯科大学大学院などで教鞭を執るとともに、日本経済団体連合会・社会基盤強化委員会企画部会委員を務めてきた。

ISBN:9784789406208
出版社:社会保険研究所
判型:B5
ページ数:160ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年03月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MBN