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マス・リテラシーの時代

近代ヨーロッパにおける読み書きの普及と教育

著:デイヴィド・ヴィンセント
監訳:北本 正章

紙版

内容紹介

◆大規模なコミュニケーション革命◆

19世紀末にヨーロッパ全域で郵便制度が整備され、マス・リテラシーの時代が幕開けしました。安価な均一料金によって郵便量は飛躍的に伸び、各国の識字率がどんどん上がりました。誰もが自分で手紙を書き、新聞や本を読む時代が到来したのです。日本もこれを追いかけたことは言うまでもありません。この時代に、ヨーロッパの民衆は読み書きにどのように取り組み、コミュニケーションを変容させ、学校や国家はどう介入したのでしょうか? 今日のコンピュータ・リテラシーの影響を正しく見極める上で欠かせない歴史書の待望の完訳です。

目次

マス・リテラシーの時代―目次

謝 辞
日本語版へのメッセージ

第1章 マス・リテラシーの勃興
第1節 ヨーロッパ単一計画 
第2節 数量把握
第3節 変化の枠組み
第4節 変化の意味

第2章 リテラシーの学習
第1節 国家
第2節 教会 
第3節 教育方法
第4節 親たち
第5節 学校教育とリテラシー

第3章 経済発展
第1節 職業と経済的繁栄
第2節 不平等
第3節 経済成長

第4章 読むこと、書くこと
第1節 声と書かれた文字
第2節 共同と私事
第3節 標準化
第4節 統制化
第5節 専門分化

第5章 リテラシーの境界域
第1節 権威
第2節 抵抗
第3節 言語
第4節 境界域の再設定

原 注
訳 注
監訳者あとがき
事項索引・人名索引


装幀 谷崎文子

ISBN:9784788512382
出版社:新曜社
判型:4-6
ページ数:352ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2011年09月
発売日:2011年09月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNB