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政治広告の研究

アピール戦略と受容過程

著:李 津娥

紙版

内容紹介

◆政党広告の発信力、説得力はどこで決まるか?◆

イメージ戦略と争点のアピールが選挙結果を大きく左右する政治の世界。しかし、メディアによる報道に比べ、政治家・政党が直接発信する「政治広告」に関する研究はこれまであまり行われてきませんでした。選挙ポスター、政見放送、新聞広告、テレビCM、ホームページ、ネットCMといった媒体は、どのように使われ、どんな効果をもたらしてきたのか。膨大な資料を基にした内容分析とともに、有権者に与える影響を、質問紙調査や実験、インタビューなどで詳細に検証した本書は、広告の説得力・信頼性、また今後あるべき広告のかたちへの貴重な示唆に満ちています。著者は東京女子大学現代教養学部教授。

目次

目 次


まえがき

序 章 政治広告とは何か
1.報道的政治情報と広告的政治情報
2.本書の目的と構成

1章 政治広告の成立と展開
1.政治広告史の時期区分
2.戦前の政治広告
3.戦後の政治広告
●この章のまとめ

2章 政党広告の内容的特徴
1.政治広告における争点とイメージ
2.政治広告のアピール技法
3.政治広告における攻撃性
4.新聞政党広告の分析
5.政党CMの分析
●この章のまとめ

3章 選挙別政党広告戦略
1.2007年参議院議員選挙広告
2.2009年衆議院議員選挙広告
3.2010年参議院議員選挙広告
●この章のまとめ

4章 候補者広告の内容的特徴
1.政治広告とジェンダー・フレーム
2.新聞候補者広告の分析
●この章のまとめ

5章 政治情報と政治意識
1.政治情報への接触と評価 
2.政治意識に対する政治情報の影響 
●この章のまとめ 

6章 政治情報への接触と評価(1):首都圏対象質問紙調査
1.研究方法
2.政治広告への接触と評価 
3.政党および候補者選択要因と情報源 
●この章のまとめ 

7章 政治情報への接触と評価(2):全国対象Web調査
1.研究方法 
2.政治広告に対する評価
3.政党および候補者選択要因 
4.政党および候補者選択時の情報源
5.政治情報の第三者効果
●この章のまとめ 

8章 政治広告の効果
1.政党CMに対する反応の構造 
2.政党CMの効果 
●この章のまとめ

9章 政治広告評価の構造と類型に関する質的分析
1.政治広告評価の構造 
2.インタビューにみる有権者の政治意識と政治広告評価 
●この章のまとめ

おわりに:民主主義と広告的政治情報

注 
引用文献 
付録 
人名索引 
事項索引


装丁 臼井新太郎

ISBN:9784788512238
出版社:新曜社
判型:A5
ページ数:216ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2011年03月
発売日:2011年03月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JHB