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家族を超える社会学

新たな生の基盤を求めて

編:牟田 和恵
他著:上野 千鶴子
他著:山田 昌弘

紙版

内容紹介

他人と同居(シェアハウジング)、同性カップル(レズビアン、ゲイ家族)、子連れ再婚(ステップファミリー)など先進諸国で認知されつつある多様な家族から、共同生活がうまくいく条件を探ります。愛情、セックス、血のつながりは条件外、他人であってもルールを守り、ケアの権利・義務を果たせたら、それが家族に代わる人生の基盤になりうるのか?をめぐって議論を深めます。編者は大阪大学大学院教授、著者は上野千鶴子氏、岡野八代氏、山田昌弘氏ほかフェミニズム・家族論の代表的論者。

目次

家族を超える社会学 目次

序 家族のオルタナティブと新たな生の基盤を求めて――本書のねらい  牟田和恵

 I 「家族」を超える論理と倫理
第1章 家族の臨界――ケアの分配公正をめぐって  上野千鶴子
 コラム 高齢者虐待――家族の変容と家族リスクの高まり 春日キスヨ
第2章 家族からの出発――新しい社会の構想に向けて 岡野八代
 コラム 出産と家族――「こうのとりのゆりかご」  白岩優姫
第3章 ジェンダー家族のポリティクス  牟田和恵
    ――家族と性愛の「男女平等」主義を疑う
トピックス ウーマン・リブのコレクティブがめざしたもの 西村光子


  II 「家族」を超える多様な実践――生きる基盤の新たなかたち
第4章 若者の自立/自律と共同性の創造――シェアハウジング 久保田裕之
 トピックス コレクティブハウジングの理念と実践  小谷部育子
 コラム ひきこもりと家族  井出草平 
第5章 性愛の多様性と家族の多様性――レズビアン家族・ゲイ家族 釜野さおり
 コラム シングルマザー  社納葉子
第6章 ステップファミリーと家族変動―家族の下位文化と制度  野沢慎司
 コラム 家族のオルタナティブは可能か?  山田昌弘

ISBN:9784788511835
出版社:新曜社
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2009年11月
発売日:2009年11月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB