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掘るだけなら掘らんでもいい話

藤森栄一考古学アンソロジー

著:藤森 栄一

紙版

内容紹介

戦後、考古学という学問の魅力を多くの若者に強く印象づけ、希望と勇気をあたえた在野の考古学者、藤森栄一。没後50年という節目の年にあたり、藤森の重要論文(縄文農耕論、弥生文化論、古墳の地域的研究、諏訪大社研究)と考古学とは何かを鋭く問うエッセイを一冊に収録。

目次

 Ⅰ
掘るだけなら掘らんでもいい話
考古学への想い
考古学者は何をしてきたか

 Ⅱ
原始焼畑陸耕の問題
中期縄文文化論
中期縄文土器とその文化
縄文中期植物栽培の起源
諏訪湖の大きかった時と小さかった時
弥生式文化に於ける摂津加茂の石器群の意義に就いて
信濃諏訪地方古墳の地域的研究(抄)
諏訪大社

 Ⅲ
発掘ジャーナリズム
中央道と埋蔵文化財
〝埋文〟は何もいわないが…

解題にかえて──書かれた時代と背景 三上徹也

著者略歴

著:藤森 栄一
長野県諏訪郡上諏訪町生まれ。旧制諏訪中学校卒業。在学中より諏訪地域の様々な遺跡を巡り、やがて両角守一の教えもあり、発掘調査を行うようになる。その後、森本六爾から大きな影響を受け、考古学研究に邁進。1942年に応召、中国、南方方面を転戦し、1946年に復員。1948年、諏訪考古学研究所を設立。諏訪湖曽根遺跡や八ヶ岳山麓の井戸尻遺跡、曽利遺跡、藤内遺跡などの発掘調査を進めると共に、長野県考古学会会長を務め、諏訪湖やビーナスラインの自然・遺跡保護運動に従事する。
主な著作 『信濃諏訪地方古墳の地域的研究』(伊藤書店)、『かもしかみち』(葦牙書房)、『石器と土器の話』(蓼科書房)、『銅鐸』(学生社)、『旧石器の狩人』(学生社)、『諏訪大社』(中央公論美術出版)、『古道』(学生社)、『二粒の籾』(河出書房)、『縄文農耕』(学生社)、『心の灯』(筑摩書房)、『信州教育の墓標』(学生社)、『古墳の地域的研究』(永井企画出版)、『藤森栄一遺稿集 考古学・考古学者』(学生社)、『藤森栄一の日記』(学生社)、『藤森栄一全集』(全15巻、学生社)他多数。現在、雄山閣より『かもしかみち』『銅鐸』が刊行。

ISBN:9784787723178
出版社:新泉社
判型:4-6
ページ数:296ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2023年12月
発売日:2023年12月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ