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シリーズ「遺跡を学ぶ」 156

北陸の古墳時代をさぐる 能美古墳群

著:菅原 雄一

紙版

内容紹介

石川県南加賀に位置する能美市の、日本海に面した平野部の五つの独立丘陵上に、古墳時代をとおして数多くの古墳が築造された。さまざまな形と大きさの墳丘、多様な埋葬施設、甲冑・武器や六鈴鏡、馬鐸など豊富な副葬品から、北陸の古墳時代史、倭王権との関係をさぐる。

目次

第1章 北陸を代表する古墳群
   1 加賀の王墓の丘陵
   2 五つの支群
   3 消滅の危機と保存運動
   4 能美古墳群の特徴
   コラム 発見! 加賀の大王墓

第2章 北陸の方形の系譜
   1 弥生時代の区画墓
   2 前方後方墳の築造

第3章 倭王権との結びつき
   1 加賀の大王墓、秋常山一号墳
   2 円形原理への変化
   3 能美古墳群の再編成

第4章 築造のピークと終焉
   1 古墳築造のピーク
   2 列島最古の刻書須恵器
   3 巫女の古墳か
   4 最後の光芒と終焉

第5章 能美古墳群の造営集団
   1 国造級の首長か
   2 同族的な意識をもった集団の墓地
   3 加賀の中心地・能美地域

第6章 現代に生きる能美古墳群

著者略歴

著:菅原 雄一
1979年東京都生まれ
立命館大学文学部卒業
現在、能美ふるさとミュージアム学芸員
主な著作 
「陶邑窯跡群の地域差と技術拡散」『考古学研究』53−1 考古学研究会 2006
「古墳時代における須恵器地方窯成立の一様相─兵庫県明石市所在赤根川・金ヶ崎窯の検討─」『古代学研究』174 古代学研究会 2006
『西山古墳群─範囲内容確認調査報告書─』2011
『能美古墳群─総括編─』編・共著 2013
「中期」『季刊考古学・別冊19 若狭と越の古墳時代』雄山閣 2013

ISBN:9784787721365
出版社:新泉社
判型:A5
ページ数:96ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2022年07月
発売日:2022年07月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-C