出版社を探す

シリーズ「遺跡を学ぶ」 135

ヤマト王権誕生の礎となったムラ 唐古・鍵遺跡

著:藤田 三郎

紙版

内容紹介

奈良盆地中央に位置する弥生時代の大環濠集落、唐古・鍵ムラは列島の西と東を結び、七〇〇年間繁栄をつづけた。幾重もの環濠に囲まれたこの大集落によってクニへの道が築かれ、纒向遺跡へ、伝説の王宮の地へとつながってゆく。ヤマト王権が誕生する礎となった遺跡を解説する。

目次

第1章 弥生研究の基礎をつくった遺跡
1 はじまりは「鍵の遺跡」
2 証明された弥生時代の農耕
3 遺跡保存へ向けて

第2章 明らかになる大規模弥生集落
1 唐古・鍵遺跡の建物構成
2 中枢部はどこか
3 多重環濠と井戸
4 分村と墓

第3章 拠点集落の生産力
1 土器・土製品の生産と交流
2 木器・木製品の生産
3 石器・石製品の生産
4 布・編み物製品の生産
5 青銅製品の生産

第4章 唐古・鍵ムラの精神生活
1 描かれた弥生神話
2 清水風ムラは、唐古・鍵ムラの祭場か
3 記号土器
4 魔除けにされたイノシシの下顎骨
5 道教と禹餘粮

第5章 唐古・鍵ムラの終焉とその後
1 ムラ環境の変化
2 唐古・鍵遺跡から纒向遺跡へ
3 王権誕生の地

著者略歴

著:藤田 三郎
藤田三郎(ふじた さぶろう)
1957年、奈良県生まれ。
同志社大学大学院文学研究科修士課程修了。
奈良県田原本町教育委員会 文化財保存課長を経て、現在田原本町埋蔵文化財センター長(田原本町教育委員会事務局 文化財保存課主幹)。
主な著作 『奈良県の弥生土器集成』大和弥生文化の会、「青銅器とガラス製品の生産─以東」『考古資料大観10 弥生・古墳時代 遺跡・遺構』小学館、「絵画土器の見方小考」『原始絵画の研究』六一書房、「奈良盆地の弥生環濠集落の解体」『ヤマト王権はいかにして始まったか』学生社、『唐古・鍵遺跡』同成社、『倭国乱とは何か』(共著)新泉社

ISBN:9784787719355
出版社:新泉社
判型:A5
ページ数:96ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2019年04月
発売日:2019年04月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-E