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ピュドロさん、美食批評家はいったい何の役に立つんですか?

著:ジル・ピュドロフスキ
訳:関 修

紙版

内容紹介

パリのレストラン格付けガイド『Pudlo PARIS』が好評の著者が、フランスのレストラン、シェフ、料理、そしてグルメを辛口批評し、ガストロノミー(美食)とは何かを熱く語る。
「批評家は、明確であり続け、真なる助言を与え、食事の構成から流行や今日の料理について説明する。と同時に、時代の滑稽さを批判し、酷評するのだ。誤った名声、火通しのやりそこない、自然に反する取り合わせ、首尾よく行いつつも「的外れな」料理を供するシェフたちを。」

目次

1 常軌を逸した者の仕事
2 ある天職の創生
3 誤解される見かけ
4 舞台裏のさらに背後に
5 必然的偏愛
6 序列化の意味
7 正確を期すのは不愉快な欠点ではない
8 口に頰張ったまま喋る
9 変動する世界
10 物書きという仕事
11 目玉焼きの詩学
12 夢見させ、垂涎させる
13 知られていないことと高名なこと
14 汝自らを知れ
15 著名な先達たちについて
16 批評の制度化
17 嗅覚を用いて
18 流行の波に乗る
19 影響力をもつ者
20 失われし美味なる食べ物を求めて
21 悪魔は細部に宿る
22 意味あるもののみが美味しい
23 格付けの専門家
訳者あとがき

著者略歴

著:ジル・ピュドロフスキ
ジル・ピュドロフスキ◎ Gilles Pudlowski
一九五〇年、アルザス゠ロレーヌ地方モーゼル県メス市に生まれる。パリ政治学院を卒業後、ジャーナリズムの世界へ。『ゴー゠ミヨ』で有名なクリスチャン・ミヨのもとで研鑽を積み、美食批評家として独立。一九九〇年から毎年、パリのレストラン格付け本『ピュドロ・パリ』を発行。中央の有名媒体の他、地元アルザス=ロレーヌの地方紙への寄稿や『ピュドロ』地方版、フランス版も手がける。また、ブログ『皿の上の料理の中の脚』は好評で、フランスを代表する美食批評家として活躍。
訳:関 修
関 修◎せき・おさむ
一九六一年、東京生まれ。東洋大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程単位修得退学。東洋大学文学部哲学科助手を経て、現在、明治大学、東京交通短期大学非常勤講師。専攻はフランス現代思想、文化論。(一社)リーファーワイン協会理事。
著書に『美男論序説』(夏目書房)、『隣の嵐くん』(サイゾー)など、翻訳にオッカンガム『ホモセクシュアルな欲望』(学陽書房)、オクサラ『フーコーをどう読むか』(新泉社)など。

ISBN:9784787719133
出版社:新泉社
判型:4-6
ページ数:264ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2019年04月
発売日:2019年04月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WB