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滝田ゆう奇譚

著:深谷 考

紙版

内容紹介

戦前から戦中の東京・下町の人々や情景を描いた『寺島町奇譚』。玉の井ラビリンスの私娼街で戦争の影におおわれながらも遊びに生きる少年キヨシの目に、大人たちは、世界はどう映ったのか。「親と子」「家族」という滝田ゆう固有のテーマを解読する。

目次

定本『寺島町奇譚』目次と「ガロ」他雑誌掲載順

I 黄金時代
 1 顔
 2 土地・風景
 3 大楠
 4 「蛍の光」
 5 黄金時代

II おふくろの死
 6 おふくろの死1
 7 おふくろの死2
 8 「ガロ」
 9 ブラックユーモアとしての「死」

III 母と子
 10 母と子──殴る・殴られる
 11 母と子2──“ゴケさん”
 12 母と子3──ある屈託
 13 母と子4──「零れ灯の町」
 14 文学作品のなかの「母と子」・「父と子」
 15 向田邦子と滝田ゆう

IV ベーゴマ
 16 旧「寺島町」を歩く
 17 げんまいパン
 18 ベーゴマ
 19 銭湯
 20 物干し台とエジソンバンド
 21 下駄とネコ
 22 オノマトペ

V 夕焼け
 23 時代1
 24 時代2
 25 時代3
 26 映画
 27 流行歌
 28 赤いノスタルジー

一九九〇年の四人の死──あとがきにかえて

参考図書

著者略歴

著:深谷 考
1950年、茨城県結城市生まれ。文筆家。著書に『幸田文のかたみ』『海辺の人間』『阿部昭の〈時間〉』(いずれも青弓社)、ほか。

ISBN:9784787291806
出版社:青弓社
判型:A5
ページ数:192ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2006年10月
発売日:2006年10月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:XA