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日本のヴァイオリン史

楽器の誕生から明治維新まで

著:梶野 絵奈

紙版

内容紹介

ヴァイオリンは日本でどのように受容されたのか。16世紀から明治初期までのキリスト教の宣教師、鎖国期日本の長崎・出島、横浜の外国人居留地などの珍しい事例と貴重な図版でヴァイオリンの日本史をたどり、楽器としてのヴァイオリンをめぐる営みを掘り起こす。

目次

はじめに

第1章 近世日本への伝来
 1 十六世紀から十七世紀の西洋におけるヴァイオリン
 2 ラベカの日本到来の記録

第2章 鎖国期日本におけるヴァイオリン演奏
 1 出島でのヴァイオリン演奏の始まり
 2 「黒坊」たちの音楽的背景とヴァイオリン演奏
 3 江戸後期の長崎における様相

第3章 黒船来航から明治維新まで
 1 ペリー来航時のミンストレル・ショー
 2 横浜浮世絵に描かれたヴァイオリン
 3 初のコンサートヴァイオリニストの来日「セニョール・ロビオ」
 4 横浜外国人居留地での音楽活動の展開

おわりに

参考文献一覧

あとがき

著者略歴

著:梶野 絵奈
3歳でヴァイオリンを始める。国立音楽大学器楽学科ヴァイオリン専攻卒業。オーストリア国立ザルツブルク・モーツァルテウム大学大学院器楽学科ヴァイオリン専攻修士課程修了。1997年、カナダ・オタワでジョン・カズシ基金助成によるリサイタルシリーズを開催。2001年にオーストリアから東京に拠点を移し、現在はフリーランスのヴァイオリニストとして、ソロから室内楽、オーケストラまで演奏し、また後進の指導もおこなう。徳永二男、カルビン・ジープ、ハーゲン弦楽四重奏団などに師事。2007年に東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻比較文学比較文化コース修士課程入学。19年に博士号(学術)取得。現在は武蔵野大学非常勤講師、東京大学非常勤講師。専門は音楽学、比較音楽論。共編著に『貴志康一と音楽の近代――ベルリン・フィルを指揮した日本人』(青弓社)がある。

ISBN:9784787274502
出版社:青弓社
判型:A5
ページ数:164ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2022年09月
発売日:2022年09月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AVR