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宝塚バカ一代

おたくの花咲く頃

著:荷宮 和子

紙版

内容紹介

宝塚とおたく文化を抜きに社会は語れない! スターにハマった舞台レビュー、女性をめぐる社会状況に鋭く斬り込むエッセー、そして変化してきた女おたくの傾向と宝塚との深い関係……。「いさましい女子供文化評論家」が軽妙な語り口で縦横に論じる宝塚論。

目次

はじめに――「おたく第一世代」の私が「宝塚バカ」を主張する理由

第1章 「宝塚おたく」の日々
 イワン・カラマーゾフに萌え!――『カラマーゾフの兄弟』公演評
 VIVA!八〇年代!!――『夢の浮橋』『Apasionado!!』公演評
 「あなたも微妙路線のファンになってみま専科!?」

第2章 おたくの花咲く頃――宝塚×少女漫画×アニメ×ゲーム×ファッション×ネット……
 「おたく」初心者としてすべきこと
 女にとっての「萌え」
 「おたくの本懐」は「繰り返し」にある
 おたく第一世代女から見た「やおい」
 ヅカファンにとっての戦時下
 年下男に萌え!
 「理想」は「現実化」できる
 ヨン様と宝塚
 「昭和レトロ」ブームって何?
 雑貨ブームはなぜ終わったのか
 なぜいま「モテ」なのか
 『NANA』で読み解く「日本の少子化」
 『オシャレ魔女ラブandベリー』
 どうして男の子はおたくになりやすい?
 宮崎駿はなぜ手塚治虫に反発したのか
 大塚英志は現代思想界の「すぐやる課」である
 ネットとは「いやったらしい」男たちが互いに互いを癒しあっている場所である――ネットの持つ力の限界
 男が罪を犯したのではない、男であることが罪なのだ

第3章 「宝塚×おたく」の現在
 JUNE→やおい→BL@ヅカ――我が愛しのエスコバル

おわりに――「義侠心」からの宝塚本

著者略歴

著:荷宮 和子
1963年、神戸市生まれ。神戸大学法学部卒。いさましいチビの女子供文化評論家、食べテツ評論家。著書に『ホントの宝塚がわかる本』『宝塚・スターの花園』(ともに廣済堂出版)、『若者はなぜ怒らなくなったのか』『声に出して読めないネット掲示板』(ともに中央公論新社)、『バリバリのハト派』(晶文社)、『キャラクターバカ一代』(バジリコ)など多数。

ISBN:9784787272614
出版社:青弓社
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2009年04月
発売日:2009年04月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATX