問答無用のクラシック
著:許 光俊
内容紹介
カルロス・クライバーらの演奏家を俎上に載せ、『魔笛』『蝶々夫人』などのオペラを厳しく採点し、「バレエをいやがる男たちの心理」を語る。レクイエムの現代の意義を説き、巨匠幻想をぶち壊す。許イズムで「クラシックの現在」を縦横に語り尽くす快作!
目次
第1章
カルロス・クライバーを悼む
ヴァントを悼む
フルネの引退
ザンデルリンクの引退を惜しむ
『チェリビダッケの庭』
スヴェトラーノフについて
ベームの『田園』
朝比奈隆とは何なのか
第2章
大野和士の「正しさ」
大野和士の『エレクトラ』
マゼールの恐ろしさ
エピソードにあらがって──カルロス・クライバーについての覚え書き
ファジル・サイのCD
ジュリーニとチョン
カリスト・ビエイト──オペラの破壊者、あるいは反ヒューマニズムのオペラ
第3章
ドレスデンの教養と洗練
ベルリンの自意識
巨匠幻想
ドイツのオーケストラと名指揮者たち
コンサートホールへの道
録音について
美しいいじめの国、日本
現代におけるレクイエムの意義
スピーカーを買った
終末幻想
第4章
『メリー・ウィドウ』の悲しさ
ルルの悲惨
『蝶々夫人』(二期会)の再演に寄せて
ヴィオレッタの神
コンヴィチュニーの『魔笛』
バレエ指揮者って何?
オペラとバレエ
どうして男はバレエを見に行かないのか──男の誘い方試論、または「深い意味」の勧め
第5章
探偵と正義の味方
『パタリロ!』は優雅に
ひとりぼっちのパタリロ
トーマス・マンの日記に寄せて
香港返還の前に
ホテル雑感
架空庭園
あとがき
ISBN:9784787272270
。出版社:青弓社
。判型:4-6
。ページ数:248ページ
。定価:1600円(本体)
。発行年月日:2007年03月
。発売日:2007年03月23日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AV。