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クラシックと日本人

著:森 佳子

紙版

内容紹介

荘厳なメロディー、様式にもとづいた演奏、そして大時代な歌……あまりにも厳格ゆえに私たち日本人には理解不能な音楽、クラシック。幾重にも立ちはだかるクラシック=難解というイメージの壁を乗り越えて、「本当の理解」という到達点への道筋を照らし出す。

目次

はじめに

第1章 クラシックは私たちになにを伝えたいのか
 クラシックのすそ野
 クラシックの本道
 「厚塗り、厚化粧」と「あっさり、さっぱり」──二種類のクラシック
 クラシックの金字塔、ロマン派の音楽とは?
 人間そのものをドラマチックに描く音楽──ベートーヴェン、ベルリオーズ、バルトーク
 人間そのものを描いていない音楽──バッハ、ドビュッシー
 なぞの古典派──ハイドン
 クラシックは進化しない

第2章 日本人がクラシックをやるということ
 西洋人とちょっと違うかもしれない、日本人の趣味
 ヴァーグナー崇拝
 「通」好みのブルックナーの神髄
 『第九』と日本人
 日本人のクラシック音楽家
 「和製」オーケストラの限界
 日本のクラシック環境とマネージメント
 芸術文化財団
 私自身のこと
 クラシック評論は難しい
 本当のクラシック評論
 日本のクラシック評論
 音楽とジャーナリズム

第3章 クラシックが「わかる」ということ
 いい音楽との出合い
 芸術としての音楽
 クラシック音楽とはなにか
 クラシックにチャレンジしよう──第六感が大事!
 クラシックと感動
 私はどんなふうにクラシックに感動したか

おわりに──クラシックをはじめて聴く人へ

著者略歴

著:森 佳子
新潟県生まれ。国立音楽大学楽理学科卒業。パリ第四大学(ソルボンヌ)音楽学修士号取得(専門はフランス劇音楽)。パリ・スコラ・カントルム和声対位法科ディプロム取得。帰国後、地域発信型の文化活動を企画・プロデュースする。現在、日本大学非常勤講師、NPO法人教育文化ネットワーク理事。著書に『笑うオペラ』(青弓社)。

ISBN:9784787271846
出版社:青弓社
判型:4-6
ページ数:188ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2004年06月
発売日:2004年06月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AV