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青弓社ライブラリー 76

社会は笑う

増補版

ボケとツッコミの人間関係

著:太田 省一

紙版

内容紹介

マンザイブーム以降のテレビ的笑いの変遷をたどり、条件反射的な笑いと瞬間的で冷静な評価という両面性をもったボケとツッコミの応酬状況を考察し、独特のコミュニケーションが成立する社会性をさぐる。2002年刊の底本にゼロ年代の特徴を増補する決定版。

目次

序章 「観客」と「視聴者」

第1章 マンザイ的「笑い」の誕生――マンザイブームをめぐって
 1 吉本とフジテレビ
 2 ボケとツッコミの遊離
 3 笑い声の主張――「素人」の時代

第2章 「仲間」空間と「笑い」
 1 伸縮する内輪ウケ空間
 2 記号化する個体――キャラクターと「笑い」
 3 観察者の“興奮”

第3章 「笑い」が「感動」に変わるとき
 1 ドキュメンタリーと「笑い」
 2 予定調和としての「感動」
 3 「本気(ルビ:マジ)」の記号論

第4章 現代日本社会と「笑い」
 1 超疑似化の作法
 2 延命する疑似空間

終章 「笑う社会」の行方

補論 その後の十年――「芸人」たちの二〇〇〇年代

参考資料

あとがき

著者略歴

著:太田 省一
1960年、富山県生まれ。社会学者。専攻は社会学、テレビ論。著書に『アイドル進化論』(筑摩書房)、共編著に『テレビだョ!全員集合』(青弓社)、論文に「「自作自演する社会」の臨界」(「世界」2006年2月号)など。

ISBN:9784787233592
出版社:青弓社
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2013年07月
発売日:2013年07月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNTC