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ソシオロジー選書 2

液状不安

著:ジグムント・バウマン
訳:澤井 敦

紙版

内容紹介

確実性・安定性・計算可能性を喪失して流動性が高まった現代社会で、不確実性を象徴する「不安」は多様な形で、多様な場面で私たちの生活とともにある。死・悪・自然災害・テロ・世界経済・金融市場などから不安の源泉を明視し、不安に抗する思考を描き出す。

目次

序 論 不安の源泉・動態・用法について

第1章 死への恐れ

第2章 不安と悪

第3章 管理できないものの恐怖

第4章 グローバルなものの脅威

第5章 不安を浮遊させるということ

第6章 不安に抗する思考(あるいは、どうしたらいいのかと問うであろう人のための、決定的なものではない結論)

訳者あとがき――澤井 敦

人名索引

事項索引

著者略歴

著:ジグムント・バウマン
1925年、ポーランドのポズナニのユダヤ人家庭に生まれる。ナチス侵攻によりソヴィエトに逃れ、第二次世界大戦後ポーランドに帰国。学界に身を投じワルシャワ大学教授となるが、68年に反体制的知識人として同大学を追われる。イスラエルのテルアヴィヴ大学教授などを経て、現在リーズ大学名誉教授、ワルシャワ大学名誉教授。現代の社会学界を代表する理論家である。邦訳書に『個人化社会』(青弓社)、『コラテラル・ダメージ――グローバル時代の巻き添え被害』(青土社)、『コミュニティ――安全と自由の戦場』(筑摩書房)、『リキッド・ライフ――現代における生の諸相』『リキッド・モダニティ――液状化する社会』(ともに大月書店)、『廃棄された生――モダニティとその追放者』(昭和堂)など多数。
訳:澤井 敦
1962年、三重県出身。慶應義塾大学法学部教授。専攻は社会理論、社会学史、死の社会学。著書に『死と死別の社会学』(青弓社)、『カール・マンハイム』(東信堂)、訳書にカール・マンハイム『文化社会学草稿』(学文社)、共訳書にジグムント・バウマン『個人化社会』(青弓社)など。

ISBN:9784787233448
出版社:青弓社
判型:A5
ページ数:282ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2012年09月
発売日:2012年09月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB