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青弓社ライブラリー 71

芸術は社会を変えるか?

文化生産の社会学からの接近

著:吉澤 弥生

紙版

内容紹介

地域住民とアーティストの共同制作など、2000年以降の大阪の文化政策を契機に生み出された〈芸術運動〉の調査から、文化政策の現状、創造の現場が直面した困難と可能性、アクティヴィズムとの連関を論じて、社会を変える契機になる芸術活動のあり方を照らす。

目次

はじめに

第1章 地域文化の担い手たち
 1 C/P(カルチャーポケット)
 2 大阪市芸術文化アクションプラン
 3 アートプロジェクトの記録とメディア

第2章 文化政策と市民社会――大阪の事例を中心に
 1 日本の文化政策
 2 大阪市と新世界アーツパーク事業
 3 大阪府立現代美術センター
 4 芸術と市民社会

第3章 まちなかのアート――ブレーカープロジェクトを中心に
 1 美術館からまちへ
 2 ブレーカープロジェクト
 3 芸術と地域社会

第4章 芸術をめぐる制度とオルタナティヴ
 1 大阪の〈芸術運動〉
 2 芸術と制度
 3 芸術とオルタナティヴ

第5章 創造の現場のコンフリクト
 1 芸術の境界をめぐって
 2 芸術という労働
 3 アクティヴィズムとアート

第6章 文化生産の社会学
 1 芸術運動のとらえ方
 2 芸術は社会を変えるか――おわりにかえて

あとがき

著者略歴

著:吉澤 弥生
1972年、長野県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了、博士(人間科学)。大阪大学特任研究員、追手門学院大学・成安造形大学非常勤講師。2004年からNPO法人地域文化に関する情報とプロジェクト[recip]で研究部門を担当、05年から理事、09年から代表理事を兼任。専攻は芸術社会学、文化社会学。共著に『文化の社会学』(世界思想社)、論文に「文化政策と公共性」(「社会学評論」第58巻第2号)、「妄想のパブリックアート@御堂筋」(「VOL」第4号)、調査報告書に「若い芸術家たちの労働」(大阪大学)など。

ISBN:9784787233318
出版社:青弓社
判型:4-6
ページ数:244ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2011年10月
発売日:2011年10月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ABA
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:WF