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メディア・リテラシーの社会史

著:富山 英彦

紙版

内容紹介

新聞・雑誌からブログまで、明治期から現代までのメディアと私たちの関係性の言説史をたどり、受容者が活字とどう相対してきたのか、原風景を照射する。自己形成が活字を読むことから書くことへと転回した先にあるメディア・リテラシーの性質を解読する。

目次

序章 なんで殺人事件って報道するんですか?第1章 メディア主体の可能性 1 和辻哲郎の間柄 2 「私たち」の身体空間 3 身体空間の死と再生第2章 読書という経験 1 『聖書』から新聞への系譜 2 手書きと活字 3 総合雑誌と活字の権威第3章 放送の作られた身近さ 1 パーソナルなラジオ 2 「低俗番組」は何が低俗か 3 虫の眼の民放、鳥の眼のNHK 4 「やらせ」とテレビ的演出第4章 インターネットの過剰な語り 1 マイコンからパソコンへ 2 ワープロと「活字の私有化」 3 パソコン通信と「活字化した会話」 4 インターネットと「活字の私有化」第5章 メディア・リテラシーの草原で 1 それで活字はどうなった? 2 メディア・リテラシーとは何なのか?参考文献あとがき

著者略歴

著:富山 英彦
1967年、茨城県生まれ。東京情報大学総合情報学部講師。専攻は社会学、メディア論。論文に「読書空間論──意味の生産現場としての図書館」(「マス・コミュニケーション研究」第54号)、「間柄としてのメディア・コミュニケーション──和辻哲郎の主体論を手がかりに」(「マス・コミュニケーション研究」第60号)など。

ISBN:9784787232526
出版社:青弓社
判型:4-6
ページ数:232ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2005年12月
発売日:2005年12月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB