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青弓社ライブラリー 24

社会は笑う

ボケとツッコミの人間関係

著:太田 省一

紙版

内容紹介

マンザイブーム以降のテレビ的笑いの変遷をたどり、条件反射のように笑いを発しながらも、同時に冷静に評価するという両面性をもったボケとツッコミの応酬状況を考察し、独白であると同時に会話でもある擬似的なコミュニケーションが成立する社会性をさぐる。

目次

序章 「観客」と「視聴者」

第1章 マンザイ的「笑い」の誕生──マンザイブームをめぐって
 1 吉本とフジテレビ
 2 ボケとツッコミの遊離
 3 笑い声の主張──「しろうと」の時代

第2章 「仲間」空間と「笑い」
 1 伸縮する内輪ウケ空間
 2 記号化する個体──キャラクターと「笑い」
 3 観察者の興奮

第3章 「笑い」が「感動」に変わるとき
 1 ドキュメンタリーと「笑い」
 2 予定調和としての「感動」
 3 「本気(ルビ:マジ)」の記号論

第4章 現代日本社会と「笑い」
 1 超疑似化の作法
 2 延命する疑似空間

終章 「笑う社会」の行方

参考文献

あとがき

著者略歴

著:太田 省一
1960年、富山県生まれ。東京大学大学院社会学研究科修了。専攻は社会学。編著に『分析・現代社会』(八千代出版)、訳書に『性科学の誕生』(ローレンス・バーキン著、十月社)

ISBN:9784787231994
出版社:青弓社
判型:4-6
ページ数:216ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2002年04月
発売日:2002年04月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KNTC