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青弓社ライブラリー 4

ラジオ体操の誕生

著:黒田 勇

紙版

内容紹介

国をあげて西欧化に邁進していた1920年代。当時最先端のメディアだったラジオを使ったラジオ体操は、西欧的な身体観と、単一的な時間感覚を国民に植えつけることに寄与した。史料を精査しながら近代日本の一側面を浮かびあがらせる。

目次

はじめに第1章 ラジオ体操の創始と保健衛生 1 ラジオ体操の創案 2 保健・衛生思想の拡大 3 簡易生命保険の普及 4 ラジオ体操の「輸入」と普及第2章 身体と健康の近代化 1 健康への欲求 2 身体そのものの合理化 3 アメリカのラジオ体操と日本のラジオ体操第3章 ラジオ体操と時間の近代化 1 「早起き」とラジオ体操 2 時間の再編成 3 ラジオ体操と時間規範第4章 ニューメディアとしてのラジオ 1 黎明期のラジオ放送 2 ラジオの都市文化的色彩とラジオ体操 3 社会教育としてのラジオ第5章 ラジオ体操とスポーツへの熱狂 1 社会体育とスポーツの振興 2 野球とラジオ実況中継 3 オリンピックとラジオ 4 「ラジオ体操の会」の発展おわりにあとがき参考文献

著者略歴

著:黒田 勇
1951年、大阪市生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程学習認定退学。関西大学社会学部教授。専攻はメディア文化社会学で、主として「放送の社会的影響」に関心がある。著書『オフメディア・オンメディア』(編著、法律文化社、1995年)、翻訳、デニス・マクウェール『コミュニケーション・モデルズ』(共訳、松籟社、1986年)など

ISBN:9784787231659
出版社:青弓社
判型:4-6
ページ数:236ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:1999年
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:SHG