出版社を探す

無重力の文化誌

落下浮遊する身体

著:津田 幸雄

紙版

内容紹介

人間は、地球の重力の呪縛から逃れて浮遊することを夢み、同時に落下する快楽を求めてきた。絶叫マシンやバンジージャンプから、水泳や舞踊、絵画や伝説、祭りなどまでを射程に、われわれの無重力・浮遊・落下への欲望と神秘とを考察する。

目次

はじめに第1章 遊園地──身体と天体の共演 1 落下浮遊の豊饒 2 浮上する別世界 3 人は原初から無重力を愛した 4 激しい落下行動──ランドダイビング 5 穏やかな浮遊装置──ブランコ 6 落下する身体の神秘第2章 競技と舞踊──身体浮遊の文化 1 スポーツ原論と重力 2 スポーツは重力の子ども 3 浮遊するスポーツ 4 森羅万象への身体浮遊──舞踊 5 人はなぜ踊るのか 6 ムーンウォーク──アポロ文明の舞踊化第3章 万物は浮遊する幻 1 生活誌のなかの浮遊 2 太陽の落下──落日への視線 3 滝の真実──なぜ人は滝に魅せられるのか 4 身体浮揚 5 不死への浮遊

著者略歴

著:津田 幸雄
1943年、富山県生まれ。早稲田大学卒業後、日本デザインセンター入社、東京コピーライターズクラブ新人賞受賞。東急エージェンシーに移り総合制作をディレクト。フリーランスCDとして「平和のための宇宙ステーション利用計画」を推進。日本の宇宙デザイニングの概念設計者。詩の分野で全国現代詩大会賞、宇宙開発で第一回読売科学論文優秀賞。政府宇宙長期ビジョン懇談会委員、科学技術広報財団顧問委員を歴任。現在、国際経営文化学会名誉会員、日本ロケット協会会員。主著に『G(グラビティ)・重力の思想』(徳間書店)、『宇宙開発と人類の選択』(TBSブリタニカ)、『ネーミング・イン・ストラテジー』(宣伝会議)など。

ISBN:9784787231628
出版社:青弓社
判型:4-6
ページ数:252ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:1999年
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ