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大学は変わります

編著:鷲田 小彌太

紙版

内容紹介

「大学冬の時代」を目前に控え、レジャーランド化し、教員たちの「楽園」と堕した大学の現在を剔抉する。自由競争原理をバネにした、国際化社会に見合う大学へと変革するための大胆な改革プランを提起する。大学を変えれば、日本が変わる!

目次

第1部 大学が変わるキイ・ポイント 第1章 大学を変えるキイ・ポイント 鷲田小彌太  1 大学「改革」問題が忘れているもの  2 焦点となっている「改革」の基本点  3 大学の国際化とは  2 大学を語ることは、一人の人間の生き方を語ることでもあり、一国について語ることでもある 第2章 大学を変えれば、日本が変わる 橋爪大三郎  1 大学は、人類の知的共同体である  2 学術機関としての大学を、こう改造しよう  3 大学は、知的ビジネスとして成功するか 第3章 対談・教養教育へのアプローチ 鷲田小彌太/橋爪大三郎  教養教育はつまらなく、しんどい(?)/理工系大学の例──東工大/平均値を上げる教育の重要さ/エリート教育と大衆教育──旧制高校生と「市民」/国家に対する個人のあり方を教える/エリート教育と市民教育は、教育方法が異なる/なぜ大学で「教養」教育をする必要があるのか/若者の教養のテキスト=『別冊宝島』/「講義」は二、三回でいい?/教養教育の中身──人生の課題解決のプログラム/経験のエッセンスを伝える/共通一次は、資格試験に/学生が大学を「選抜」できるには/私立大学教養教育カリキュラム開発センター/教養教育を教えた教師はいなかった/大学院でも教養教育が必要だ/専門が生産的であるためには/きらいなところへ向かう心性/大学は「揺れて」いない/大学は、どこの国にもある、国際機関だ第2部 大学を変えるピン・ポイント──大学に問う 第4章 大学は変わりません!──「研究室の下っ端」からみた「東大改革」の本音 T・U 第5章 日本語学校からみた大学 星井千鶴子 第6章 マスメディアは大学改革をこう展望する 中村正史 第7章 女性に最適職業としての大学教授 井上治子[インタビュー・編集者] 第8章 大学難問題アラカルト 鷲田小彌太  1 短大は教養学科だけにすべきだ  2 予備校と提携してみよう  3  専門校との提携は死活問題になる  4 一単位いくらの授業料制を導入しよう  5 留学生の授業料はただ同然にしよう  6 日本にもエリート大学をつくろう  7 大学ははたして変わることができるのかあとがき

著者略歴

編著:鷲田 小彌太
1942年生まれ。札幌大学教員。『大学教授になる方法』『大学教授になる方法・実践篇』『大学<自由化>の時代へ』『日本資本主義の生命力』(いずれも青弓社)、『若者論』(学習研究社)、『自分で考える技術』(PHP研究所)ほか多数。

ISBN:9784787230713
出版社:青弓社
判型:4-6
ページ数:212ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:1993年