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青弓社ライブラリー 2

旅行の進化論

著:ヴィンフリート・レシュブルク
訳:林 龍代
訳:林 健生

紙版

内容紹介

「人はなぜ旅をするのか」という永遠の謎の答えを求めて、西洋の旅の歴史をたどりながら、交通手段の普及にともなって変化した旅の文化史をひもとく。未知の地への冒険心に始まった旅。その歴史に秘められた精神の軌跡をさぐる旅へ読者をいざなう。

目次

序 いってらっしゃい、よい旅を!第1章 青銅器時代の旅の落とし物第2章 旅行大国ローマ帝国 1 大忙しの観光ガイド 2 インドも載っていた古代ローマの旅行地図第3章 中世は王様もさすらいの旅人 1 エルサレム巡礼のみやげ話はエジプトの人工孵化器 2 ぼろぼろの服からマルコ・ポーロが取り出した宝石第4章 アメリカへ、アフリカへ 1 アメリカを発見した水夫トリアナ 2 南アメリカ原住民の殺戮を知られたくなかったスペイン第5章 教養旅行、じつは上流子弟の大尽旅行 1 宿に押し寄せた有象無象の押し売り 2 女房の温泉旅行の帰りは情夫つき 3 ゲッチンゲン大学に旅行ゼミ開設第6章 文化人の旅行熱 1 宿の床にごろ寝した大芸術家ホドヴィエツキー 2 あこがれの南国イタリアへ 3 パレ・ロワイヤルのカフェで一皿のババロア第7章 十八世紀のスイスブーム 1 絵はがきの始まり 2 ライン川旅行に繰り出したイギリス人第8章 平均時速十キロと飛ぶような速さ 1 拷問箱といわれた駅逓馬車 2 タバコの煙で船が動くの?第9章 旅行産業は団体旅行から 1 休日がなかった労働者は「月光旅行」 2 町から町へ駆けめぐり、金、金、金ばかりの旅 3 話の種は「この夏どこへ行った?」第10章 旅行はコンピュータで仮想現実世界へ訳者あとがき訳注をかねた索引

著者略歴

著:ヴィンフリート・レシュブルク
1932年、ライプツィッヒ生まれ、ライプツィッヒ大学でドイツ語学、歴史、新聞学を学ぶ(1949年から53年)。1953年学位取得。ベルリンのドイツ史博物館、建築アカデミー、ドイツ国立図書館、ベルリン州立ベルリン─プロイセン文化財図書館に歴史家・学術専門員として勤務。1997年、業績に対してベルリン市からゲーテ賞授与。主要著書:『ヨーロッパの歴史的図書館』(1974年、英訳、1974年、邦訳、国文社、1994年)、『ウンター・デル・リンデン──ある名高い通りの歴史』(1991年、未邦訳)、『栄光も栄誉もなく──ケペニックの隊長たちの歴史』(1996年、未邦訳)。
訳:林 龍代
1961年、横浜国立大学学芸学部卒(理科・音楽専攻)。結婚後、夫とともにベルリン在住(1964年から66年)。共同調査計画研究所員。文京区立千石図書館づくり運動の中心メンバー。18年間、お話会ボランティア活動に参加。日独協会会員。論文:「国境を越えた日本の昔話」(「日本経済新聞」「文化欄」)ほか。
訳:林 健生
1935年生まれ。東京工業大学建築学科卒。同大学助手を経てドイツ政府留学生(ベルリン工大、ケルン大、1964年から67年)。エッセン市国民大学連盟研究員・講師(1974年)、共同調査計画研究所/生涯学習総合研究所所長。ドイツ語論文:“Voraussetzungen der Erwachsenenbildung in Japan”“Theorie und Praxis der Erwachsenenbildung”“Universitatsausdehnung in Japan”。著書:『図書館をつくった!』『生涯学習施設をつくる』(ともに青弓社)ほか。

ISBN:9784787220110
出版社:青弓社
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:1999年
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WTL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:WTR