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新・生命科学シリーズ

植物の成長

著:西谷 和彦

紙版

内容紹介

 植物の成長のしくみは、われわれの想像以上に精緻で、それに基づく植物の生命戦略も極めて巧妙であることが、近年の植物生理学の研究で明らかになってきた。本書は、植物の成長に関する現時点での研究の到達点と、その解明に至るまでの歴史的背景を、学部の学生諸氏が理解できる形にまとめたものである。
 具体的には、陸上植物の中で、現在隆盛を極めている被子植物に注目し、その成長のしくみを、(1)植物に固有の遺伝子や細胞のはたらき、(2)植物器官の形成、(3)植物ホルモンによる成長の制御、の三つの視点から解説する。われわれ人類とはまったく異なるコンセプトで生きる被子植物に固有の生き方や生存戦略を理解していただけるであろう。

目次

1.なぜ被子植物か
2.植物の遺伝子と細胞
3.水と物質の輸送
4.細胞壁と細胞成長
5.発生過程
6.オーキシン
7.ジベレリン
8.サイトカイニンとエチレン
9.その他の植物ホルモン

著者略歴

著:西谷 和彦
神奈川大学教授、理学博士。1953年 大阪府生まれ。大阪市立大学理学部卒業、大阪市立大学大学院理学研究科博士課程修了。鹿児島大学講師・助教授、東北大学教授などを経て現職。

ISBN:9784785358457
出版社:裳華房
判型:A5
ページ数:216ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2011年05月
発売日:2011年05月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PST