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クラスター入門

物理と化学でひも解くナノサイエンス

著:近藤 保
著:市橋 正彦

紙版

内容紹介

 産業への用途として注目を浴びているクラスター。
 その諸物性を、第一線の研究現場で業績をあげてきた著者らが、大学の研究室に配属されたばかりの初学者を念頭において、その基礎を易しく解説した。また、概念図・実験データを豊富に盛り込むことにより、読者の理解が容易に進むように工夫した。さらに、触媒、新規の磁性材料、電子デバイスなどの実際の応用例を挙げることによって、これから研究の場に立つ読者の興味をひくように配慮した。
 超分子化学・錯体化学・触媒化学はもちろんのこと、材料科学・原子分子物理学などのような、クラスターとの境界領域を研究されている方々にも、ぜひ手に取って読んでいただきたい一冊。

目次

クラスターを学ぶための準備
 1.量子力学の基礎
クラスターの基礎理論
 2.幾何構造と電子構造
 3.光学的性質と磁気的性質
 4.熱・統計力学
 5. ダイナミクス -振動運動と衝突反応-
クラスターの応用
 6.エネルギー分野へ広がる応用
 7.触媒分野へ広がる応用
 8.電子工学分野へ広がる応用

著者略歴

著:近藤 保
東京大学名誉教授、理学博士。1936年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。東京大学大学助教授・教授、豊田工業大学教授、分子科学研究所研究顧問などを歴任。
著:市橋 正彦
豊田工業大学受託客員教授、博士(理学)。1966年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。東京大学助手、豊田工業大学講師・准教授などを経て現職。専門はクラスター反応学。

ISBN:9784785329167
出版社:裳華房
判型:A5
ページ数:260ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2010年10月
発売日:2010年10月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PNR