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物理学選書 18

強磁性体の物理 下

磁気特性と応用

著:近角 聡信

紙版

内容紹介

強磁性体の自発磁化が作り出すさまざまな磁気特性とその応用について解説する。誘導磁気異方性については、最近の磁気応用でいろいろと利用されているので詳解した。

目次

5.磁気異方性と磁歪
 §12 結晶磁気異方性
  (a)現象論
  (b)測定法
  (c)磁気異方性の機構
  (d)実験事実
  問題/文献
 §13 誘導磁気異方性
  (a)磁界中冷却効果
  (b)圧延磁気異方性
  (c)結晶変態にともなう誘導磁気異方性
  (d)その他の誘導磁気異方性
  問題/文献
 §14 磁歪
  (a)磁歪現象
  (b)磁歪の発生機構
  (c)測定法
  (d)実験事実
  (e)体積磁歪と異常熱膨張
  (f)磁歪による磁気異方性
  (g)弾性異常と磁歪
  問題/文献

6.磁区構造
 §15 磁区の観察
  (a)磁区観察の歴史と粉末図形法
  (b)磁気光学的方法
  (c)ローレンツ顕微鏡法
  (d)操作電子顕微鏡法
  (e)X線トポグラフィー法
  (f)干渉電子顕微鏡法
  文献
 §16 スピンの分布と磁壁
  (a)マイクロ磁気学
  (b)磁壁
  (c)180°磁壁
  (d)90°磁壁
  (e)特殊な磁壁
  問題/文献
 §17 磁区構造
  (a)磁区構造の静磁エネルギー
  (b)磁区の寸法
  (c)バブル磁区
  (d)縞状磁区
  (e)微粒子の磁区
  (f)一様でない物質の磁区構造
  問題/文献

7.磁化過程
 §18 技術磁化過程
  (a)磁化曲線と磁区分布
  (b)磁壁移動
  (c)回転磁化
  (d)レーリー・ループ
  (e)飽和漸近則
  (f)ヒステリシス・ループの形
  問題/文献
 §19 スピン相転移
  (a)メタ磁性的磁化過程
  (b)フェリ磁性スピンフロップ
  (c)強磁界磁化過程
  (d)スピン再配列
  問題/文献
 §20 動的磁化過程
  (a)磁気余効
  (b)渦電流損失
  (c)磁化の高周波特性
  (d)スピンの動力学
  (e)種々の磁気共鳴
  (f)磁壁の高速運動
  問題/文献

8.付随現象と応用
 §21 磁化の付随現象
  (a)磁気-熱現象
  (b)磁気-電気現象
  (c)磁気-光現象
  文献
 §22 磁気の応用
  (a)ソフト磁性材料
  (b)ハード磁性材料
  (c)磁気記録・記憶材料
  文献

著者略歴

著:近角 聡信
東京大学名誉教授、理学博士。1922年 東京都に生まれる。東京府立第五中学校、旧制第二高等学校を経て、東京帝国大学理学部卒業。学習院大学助教授・教授、東京大学教授、慶應義塾大学教授、江戸川大学教授などを歴任。主な著書に『強磁性体の物理(上)(下)』『物性科学入門』『大学演習 電磁気学(全訂版)』(以上 裳華房)、『磁性体ハンドブック』(共著、朝倉書店)、『日常の物理事典』『続 日常の物理事典』(以上 東京堂出版)などがある。

ISBN:9784785323196
出版社:裳華房
判型:A5
ページ数:422ページ
定価:6600円(本体)
発行年月日:1984年