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基礎物理学選書 26

連続体の力学

著:佐野 理

紙版

内容紹介

 本書は弾性体・流体について、現代の学生の要望に応えて本質的なところは執拗なほど丁寧に解説した教科・参考書である。そのため、できる限り具体的な例に則して納得した上で内容を一般化するというプロセスにこだわった。また、この学問がどのようなところに役立っているかを理解してもらうために、多くの応用例をかなり単純化して論じた。

目次

1.弾性体の変形
 1.1 連続体
 1.2 弾性体の変形

2.弾性体の静力学
 2.1 棒のねじれ
 2.2 棒の曲げ
 2.3 座屈

3.弾性体を伝わる波
 3.1 弾性体を伝わる縦波
 3.2 弾性体を伝わる横波
 3.3 弾性体の境界条件

4.応力とひずみ
 4.1 応力の表現
 4.2 ひずみ
 4.3 ひずみと応力
 4.4 応力によるひずみ

5.弾性体の運動方程式
 5.1 微小変位理論
 5.2 弾性体の静力学(その2)
 5.3 弾性体を伝わる波(その2)

6.流体の変形と運動
 6.1 圧力
 6.2 粘性率
 6.3 簡単な流れ
 6.4 流れの可視化

7.流体力学の基礎方程式
 7.1 応力とひずみ速度
 7.2 ラグランジュ微分
 7.3 運動量保存則(ナヴィエ‐ストークス方程式)
 7.4 連続の方程式
 7.5 エネルギー保存則
 7.6 状態方程式
 7.7 流体力学の基礎方程式系(まとめ)
 7.8 境界条件

8.非圧縮粘性流体の力学
 8.1 レイノルズの相似則
 8.2 一方向の流れ
 8.3 低レイノルズ数の流れ
 8.4 高レイノルズ数の流れ
 8.5 物体にはたらく抵抗

9.非粘性流体の力学
 9.1 オイラー方程式とベルヌーイの定理
 9.2 流線曲率の定理
 9.3 渦度と循環定理
 9.4 渦なし運動
 9.5 2次元の渦なし流

付録A よく使うベクトル演算
付録B よく使う曲線座標系での表式

著者略歴

著:佐野 理
東京農工大学名誉教授、理学博士。1949年 神奈川県に生まれる。東京大学理学部卒業、東京大学大学院理学系研究科物理学専門課程修了。東京大学助手、東京農工大学助教授・教授などを歴任。

ISBN:9784785321376
出版社:裳華房
判型:A5
ページ数:242ページ
定価:2900円(本体)
発行年月日:2000年04月
発売日:2000年04月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PHD