出版社を探す

基礎物理学選書 1

質点の力学

改訂版

著:原島 鮮

紙版

内容紹介

 懇切丁寧な解説に加え、多くの図や随所に配した“余談”など、興味を持って学べる力学の教科書。
 姉妹書に『質点系・剛体の力学(改訂版)』(ISBN 978-4-7853-2128-4)がある。

目次

1.慣性の法則
 1.1 基準座標系・運動の第1法則

2.運動の第2法則
 2.1 慣性系に対する加速度と力
 2.2 質量
 2.3 運動方程式
 2.4 2次元または3次元のベクトル
 2.5 2次元または3次元の運動
 2.6 2次元または3次元の場合の運動の第2法則
 2.7 運動の第3法則

3.落下運動 古典力学の因果律
 3.1 宇宙船の中の実験
 3.2 落下運動 慣性質量と重力質量(I)
 3.3 古典力学の因果律
 3.4 質点の静力学

4.放物運動 単振動
 4.1 放物運動
 4.2 単振動
 4.3 ばねによる単振動
 4.4 一直線上の単振動の合成
 4.5 楕円振動
 4.6 抵抗のない場合の強制振動

5.抵抗がある場合の運動
 5.1 静止摩擦と運動摩擦
 5.2 速度に比例する空気の抵抗がある場合の落下運動
 5.3 速度の2乗に比例する空気の抵抗がある場合の運動
 5.4 速度に比例する抵抗がある場合
 5.5 速度に比例する抵抗がある場合の強制振動
 5.6 自励振動
 5.7 ファン・デル・ポールの方程式

6.運動方程式の変換
 6.1 運動方程式の接線・法線方向の成分
 6.2 運動方程式の動径・方位角方向の成分

7.単振り子の一般的運動
 7.1 単振り子の運動方程式
 7.2 慣性質量と重力質量(II)
 7.3 運動方程式の積分
 7.4 糸の張力の問題

8.力学的エネルギー保存の法則
 8.1 第1種の永久運動
 8.2 力学現象で保存される一般的な量
 8.3 運動方程式の積分の立場から導き出した力学的エネルギー保存の法則
 8.4 保存力とその実例
 8.5 仕事
 8.6 保存力場の位置エネルギーと保存力のする仕事
 8.7 静止した滑らかな束縛を受ける質点の保存力場内の運動
 8.8 力学的エネルギー保存の法則の成り立たない場合

9.運動量と角運動量
 9.1 運動量
 9.2 2つのベクトルのベクトル乗積
 9.3 角運動量
 9.4 面積の原理

10.万有引力による運動
 10.1 惑星と月(人工衛星)の運動
 10.2 コンピュータによる惑星,人工衛星の軌道の計算

11.ダランベールの原理
 11.1 ダランベールの原理

12.相対運動
 12.1 運動方程式とガリレイ変換
 12.2 慣性系に対して加速度を持つ基準系による運動の記述
 12.3 慣性系に対して回転する座標系による運動の記述
 12.4 回転する地球上に固定した座標系による運動の基礎方程式
 12.5 フーコー(Foucault)の振り子
 12.6 慣性質量と重力質量(III)

著者略歴

著:原島 鮮
東京工業大学名誉教授、理学博士。1908年 京城生まれ。東京大学理学部卒業。旧制第一高等学校教授、九州大学教授、東京工業大学教授、国際基督教大学教授、東京女子大学学長などを歴任。主な著書に『初等物理学』『力学(三訂版)』『初等量子力学(改訂版)』(以上 裳華房)、『基礎物理学 I』『基礎物理学 II』(以上 学術図書出版)、『熱力学・統計力学』(培風館)などがある。

ISBN:9784785321277
出版社:裳華房
判型:A5
ページ数:230ページ
定価:3200円(本体)
発行年月日:1984年10月