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基礎物理学選書 21

電磁気学演習

編:小出 昭一郎

紙版

内容紹介

電磁気学の骨組みとなっている基礎概念をしっかりと身につけられることで定評のある演習書。豊富な内容をコンパクトにまとめている。また、相対性理論まで含めた点も本書の大きな特徴である。

目次

1.静電気
 1.1 Coulombの法則
 1.2 Gaussの法則
 1.3 電気力線
 1.4 電位差および電位
 1.5 保存力場としての静電場
 1.6 電気双極子
 1.7 導体の表面における電場
 1.8 静電容量
 1.9 分極ベクトル
 1.10 誘電体
 1.11 電束密度
 1.12 電気鏡像法
 問題
 解答

2.定常電流
 2.1 電流の強さ, 電流密度
 2.2 Ohmの法則
 2.3 金属の抵抗率
 2.4 電力,Jouleの法則
 2.5 Kirchhoffの法則
 2.6 Faradayの電気分解の法則
 2.7 接触電位差
 2.8 熱電流
 2.9 電束電流
 問題
 解答

3.電流と磁場
 3.1 Lorentzの力
 3.2 Biot-Savartの法則
 3.3 Gaussの法則
 3.4 Ampereの法則
 3.5 Coulombの法則
 3.6 磁性体と磁化
 3.7 磁場の強さ
 3.8 磁位
 3.9 ベクトルポテンシャル
 3.10 磁気回路
 問題
 解答

4.電磁誘導と交流
 4.1 相対運動とLorentzの力
 4.2 電磁誘導
 4.3 相互誘導と自己誘導
 4.4 交流と交流回路
 4.5 実効値と電力
 4.6 磁場のエネルギー
 4.7 共振
 4.8 交流ベクトル表示と複素数
 4.9 変圧器
 問題
 解答

5.Maxwellの方程式と電磁波
 5.1 電荷の保存則
 5.2 変位電流
 5.3 Maxwellの方程式
 5.4 電磁場のエネルギー
 5.5 電磁波-単色平面波
 5.6 表皮効果
 5.7 電磁波のかたより(偏り)
 5.8 電磁波の反射と屈折
 5.9 電磁波の運動量と質量
 問題
 解答

6.相対性理論
 6.1 電磁波の速度とLorentz変換
 6.2 Lorentz変換の性質
 6.3 質量・運動量とエネルギー
 6.4 4元ベクトル
 6.5 電磁場の変換性
 6.6 電磁場のテンソル
 問題
 解答

付録
 1.ベクトル
 2.デルタ関数(δ関数)
 3.電磁気的諸量のMKSA単位(E-B 対応)

著者略歴

編:小出 昭一郎
東京大学名誉教授、山梨大学名誉教授、理学博士。1927年 東京都に生まれる。東京大学理学部卒業。東京大学助手・助教授・教授、ジュネーブ大学招聘教授、山梨大学学長などを歴任。専攻は分子物理学、固体物理学。主な著書に『物理学(三訂版)』『量子論』『量子力学(I)』『量子力学(II)』(以上 裳華房)、『物理現象のフーリエ解析』(東京大学出版会)、『エントロピーとは何だろうか』(岩波書店)などがある。

ISBN:9784785321239
出版社:裳華房
判型:A5
ページ数:314ページ
定価:3300円(本体)
発行年月日:1981年