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数学選書 3

解析関数☆〔新版〕☆

著:田村 二郎

紙版

内容紹介

微分積分から複素解析へ円滑に移行できるよう工夫された書。複素数の意味を詳しく解説するように努め、読者にとって新しい概念の導入や新しい定理の紹介には、読者の直観に訴えるため、できるだけ初等的な方法を用いている。初学者の独習書としての好著でもある。

目次

1.複素平面
 1.1 平面上のベクトル
 1.2 複素数
 1.3 複素平面
 1.4 点集合

2.複素関数
 2.1 実変数の複素関数
 2.2 複素平面上の道
 2.3 複素変数の複素関数
 2.4 複素整級数
 2.5 複素関数の積分

3.正則関数と有理形関数
 3.1 正則関数の局所的性質
 3.2 正則関数の大域的性質
 3.3 有理形関数
 3.4 部分分数展開
 3.5 無限積による表現

4.解析関数
 4.1 リーマンの解析関数
 4.2 ワイヤストラスの解析関数
 4.3 分岐要素

5.等角写像
 5.1 等角写像と立体射影
 5.2 1次変換
 5.3 等角写像の例
 5.4 シュワルツ‐クリストッフェルの変換

6.ガンマ関数と楕円関数
 6.1 ガンマ関数
 6.2 ワイヤストラスの楕円関数
 6.3 ヤコビの楕円関数

著者略歴

著:田村 二郎
元東京大学教授、理学博士。1920年 大阪府に生まれる。東京帝国大学理学部卒業。旧制第一高等学校講師、東京大学教授などを歴任。主な著書・訳書に『微積分読本』、H. ワイル著『リーマン面』(翻訳)(以上、岩波書店)、『ベクトル解析のはなし』(東京図書)などがある。

ISBN:9784785313074
出版社:裳華房
判型:A5
ページ数:320ページ
定価:4300円(本体)
発行年月日:1983年