数学のとびら 関数解析
基本と考え方
著:竹内 慎吾
紙版
内容紹介
関数解析の基本を、線形代数や微分積分の復習もしながら学べるように解説。バナッハ空間、ヒルベルト空間、線形作用素の性質を理解することを主軸として、できる限り丁寧な説明を心掛けた。とくに、具体的な例と抽象的な空間とがつながっていない学生が意外に多いと感じ、通常なら「当たり前」として省略されている内容も冗長をいとわず述べた。
本書の大きな特徴のひとつは、関数解析の考え方自体を学ぶには「ルベーグ積分」の知識は必ずしも必要ないと考え、ルベーグ積分を用いる話題を最終章(第7章)にいっさいあと回しにしたことである。第6章までの内容は、ルベーグ積分の知識がない読者でも安心して読むことができる。
第7章では、微分方程式の境界値問題への応用を見据えて、ルベーグ空間とソボレフ空間について解説した。
目次
1.基本的な不等式
2.完備距離空間
3.ノルム空間とバナッハ空間
4.線形作用素と線形汎関数
5.内積空間とヒルベルト空間
6.ルベーグ積分のまとめ
7.ルベーグ空間とソボレフ空間
ISBN:9784785312107
。出版社:裳華房
。判型:A5
。ページ数:304ページ
。定価:3200円(本体)
。発行年月日:2023年10月
。発売日:2023年10月13日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PBKF。