信州を学ぶ
広い世界とつながる信州
視野を育てる編
編:長野県立歴史館
紙版
内容紹介
信州を行き交い、発信され、さまざまな“世界”とつながってきた人、モノ、文化―。
本書は、長野県立歴史館が総力を挙げて刊行する「信州を学ぶ」シリーズの第2弾。広い視野からひもとく信州の歴史雑学として、最古の信州ブランド品である黒曜石、全国に広がる諏訪信仰のほか、近代信州とは切っても切れない蚕糸業、1998年の長野冬季五輪の遺産など、興味深い23話を集めました。同館や県内で所蔵される史料や遺跡を例に挙げながら、同館の学芸員らが専門分野からわかりやすく掘り下げます。
目次
第1章 海への憧れは距離を超える
大陸系磨製石斧の一大プラント
諏訪信仰はこうして広がった
城跡が語る信濃の境目
伊那谷が慈しんだ人形芝居
松本城に博覧会がやって来る!
文化の十字路は祭りの宝庫
第2章 黒曜石は輝ける最古の信州ブランド
川中島が読み解いた歴史の狭間
博物館の父は飯田から羽ばたいた
「世界のシルク王」が描いた夢は
野球に青春をかけた教師たち
上田から広まった自由大学運動
学校と森林の長くて深い関係
第3章 シナノの古墳に眠る渡来文化
善光寺信仰と東アジアのつながり
世界も驚いた松本城下の水事情
ヨーロッパを目指した若き才能
戦争遺跡が記録する消えない記憶
受け継いでゆく長野五輪の遺産