巨人ノ星タチ
著:神尾和寿
紙版
内容紹介
誰にも教えるな
一人も来なければ
そこで祭りが始まる
(「とっても大好き土左衛門」7)
「イチモツ君」「マリたち。」「豊島園昇天」「人間に失格して暗夜に行路する」……。詩は、言と事との乖離を進んで甘受する。意味を超えて、思いがけない角度から直接の生に真向かう、変幻自在の言葉たち。それぞれが9つの短詩から成る18篇を収録。不穏なおかしみを湛えた、7年ぶりの新詩集。装幀=倉本修