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西行覚書

俗と聖と美のドラマ

著:粟津 則雄

紙版

内容紹介

勇士と数奇者の血脈、道心への傾きと二十三歳での出家。複雑にうつろう時代に生き、矛盾や相反もなまなましく共存させた歌人・西行の、全身的な「我が心」への問いと生き生きとした現実感が融け合った数々の名歌から、若き日の自己形成劇を凝視する。幼年から崇徳院没後の讃岐の旅まで、畢生の長編評論。

著者略歴

著:粟津 則雄
1927年愛知県生まれ。東京大学文学部仏文科卒。早くからランボーと小林秀雄に私淑、文学や美術、音楽について多角的な評論活動を行い、新しい象徴主義的な批評主体を形づくった。『詩の空間』『詩人たち』で1970年に第8回藤村記念歴程賞、『正岡子規』で1982年に第14回亀井勝一郎賞、2010年に『粟津則雄著作集』(第1次全7巻)で第1回鮎川信夫賞特別賞を受賞。1993年に紫綬褒章、1999年に勲三等瑞宝章受章。2010年に日本芸術院賞・恩賜賞受賞。現在、法政大学名誉教授、いわき市立草野心平記念文学館館長、日本芸術院会員。

ISBN:9784783738015
出版社:思潮社
判型:4-6
ページ数:301ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2016年02月
発売日:2016年02月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ