わたくしたちの 列車
著:高平 よしあき
紙版
内容紹介
みんな、乗り合いの
いつの間にか 春が 終わっていて
ふわっと 小さな駅のプラットホームに立っている
旅の季節がきたみたい
(「旅の季節」)
「高平さんは詩を書くことによって、心の最も大切な部分を損なうことなく育ててきた。持ち前の、とっておきの優しさとユーモアにくるんで……。どんなに辛く悲しい運命も、季節の巡りに恢復して行くだろう。あなたは変わることなく独り旅を続けながら、これからも豊かな詩を書き続けて行くだろう。勿論、わたくしたちの 列車に乗って――」(高貝弘也)。
装幀=尾関裕隆