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句集

金魚

著:阪西敦子

紙版

内容紹介

◆第一句集
ラガーらの目に一瞬の空戻る
稲畑汀子の言葉として「見るから観るへ」というのがある。これはただ眺めるだけではなく、その奥にある季題の本質を探ることが大切であるという意味だが、まさにそれを実践した素晴らしい作品群である。
(跋より・稲畑廣太郎)

◆句集より
人の上に花あり花の上に人
俎も菜箸もまた独活の香に
金魚揺れべつの金魚の現れし
香水を濃く幻に飽きやすく
松分けて来たる光は秋の海
秋祭ある沿線やすこし飲む
焼藷の大きな皮をはづしけり
寒卵片手に割つて街小さし
初鴉道うつとりと眺めをり
東京に友人多し絵双六

著者略歴

著:阪西敦子
1977年神奈川県逗子市生まれ。
1984年、「ホトトギス」生徒・児童の部に投句を開始。
2008年より「ホトトギス」同人、1995年より「円虹」所属。
日本伝統俳句協会会員、2010年同新人賞受賞、現在、理事。
上智大学文学部フランス文学科卒、1997年から1年、フランス国立ボルドー大学に学ぶ。

アンソロジー『野分会Ⅱ』、『俳コレ』、『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』入集、共著に『ホトトギスの俳人101』など。

ISBN:9784781416427
出版社:ふらんす堂
判型:4-6
価格:2800円(本体)
発行年月日:2024年04月
発売日:2024年04月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DCR