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山崎方代の百首

著:藤島秀憲

紙版

内容紹介

◆百首シリーズ第六弾
――「自分」をもとめて
山崎方代のユーモアと切なさの溢れる百首


◆内容紹介
ことことと雨戸を叩く春の音鍵をはずして入れてやりたり
(『こおろぎ』)
春が来るのは待ち遠しいものだが、方代は人一倍春の訪れを楽しみにしていた。山に入って山菜が採れる、すみれなど野に咲く花に挨拶できる。それにしても普通ならば「窓を開いて」というのではないだろうか。「いえ、窓を開く前に鍵をはずさなければなりません」と言われてしまうと、ぐうの音も出なくなるのだが、でもやっぱり「鍵をはずして」はユニーク。「そう来たか」と思わず言いたくなる意外な盲点。突拍子もないことではなく、手を伸ばせば届く範囲内で意外な飛躍の着地点を見つけることができた人だ。

著者略歴

著:藤島秀憲
1960年、埼玉県生まれ。法政大学経営学部卒業。
1999年の秋に短歌を始め、2001年の夏に「心の花」入会。
NHK学園短歌講座専任講師。
歌集は『二丁目通信』(現代歌人協会賞、ながらみ書房出版賞)、『すず
め』(芸術選奨文部科学大臣新人賞、寺山修司短歌賞)、『ミステリー』(前
川佐美雄賞)、短歌日記2019『オナカシロコ』の4冊。

ISBN:9784781415369
出版社:ふらんす堂
判型:4-6変
価格:1700円(本体)
発行年月日:2023年02月
発売日:2023年02月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ